【太刀川英輔】「進化思考」を武器に社会を変える
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連載「シゴテツ -仕事の哲人-」、NOSIGNER(ノザイナー)代表、デザインストラテジスト、慶應義塾大学特別招聘准教授の太刀川英輔さんの第7回(最終回)です。
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緊急事態宣言に先駆けて、パンデミックから命をまもるための対策情報サイト「PANDAID(パンドエイド)」が始動した。サイトは、デザイナー/デザインストラテジストの太刀川英輔氏が発起人となり、太刀川氏が率いるデザイン活動体「NOSIGNER(ノザイナー)」によって非営利で自主運営されている。
PANDAIDをはじめ、NOSIGNERが主導・参画するプロジェクトでは、産官学民との共創によって、「ソーシャルイノベーション=社会や未来により良い変化をもたらすためのデザインを生み出すこと」を実現している。
「デザイン」と聞くと、専門領域の人が手がけるものづくりをイメージするかもしれない。しかし、太刀川氏は「デザインは誰もが持てる力であり、ビジネスにも生かせる知恵」だという。そのための方法論として「進化思考」を提唱し、未来のイノベーターを増やす活動にも注力している。
NOSIGNERが携わったプロジェクトをたどりながら、そこに息づく哲学をひもとき、ビジネスシーンにおけるデザインのあり方を語る。(全7回)
■第1回 新型コロナ対策情報サイトを“デザイン”した男
■第2回 デザインの本質とは何か
■第3回 デザインの背景にある「文法」
■第4回 横浜をよりクールに、ベイスターズをより横浜らしく
■第5回 生物の進化のプロセスから創造を学ぶ「進化思考」
■第6回 「変異」と「淘汰」両方の思考を使いこなす
■第7回 「進化思考」を武器に社会を変える先日母校から授業を手伝って欲しいと言われたので、顔を出しに行ったら、PBLの授業がここ5年で相当変わってることに驚きました。生徒一人ひとりが気になった課題に対して、その当事者の方に会いに行ったり電話したりして、自分なりに解決方法を考えてみる、というものでした。中には物まで作っていた生徒もいたので驚きです。
また、昨年は地方の社会課題のツアーを学生向けに開催しているリディラバのツアーにも行かせていただきましたが、社会科見学ではなく、それから色々創造してみるという姿勢を持つ事は大切だなと感じました。ある意味生物っていうのは地球という環境に生まれて進化してきたわけで、その地球も太陽系という環境のもとに生まれ、その太陽系も宇宙という環境に生まれた。そう考えると、この宇宙は生物という高度な生命体を生み出したと言える。150億年ものあいだ進化に成功し続けているわけだから、そこにはとてつもない進化のノウハウが詰まっているのだと思いました。
なのに、私も含め多くの人は、その一部を切り取ってみている。ダ・ヴィンチは複雑に分かれた学問も、同じひとつの世界に見えていたと言いますが、そういう意味でも進化思考である「時空観」の視座で網羅的に世界を見ていくことが大切なのだと思いました。
私もこの進化思考を深く学んでみたいと思いました。長野県塩尻の山田さんですか、なんと隣の市なので驚きました。そういえばTEDで拝見した記憶があります。良質な学びをどうもありがとうございます。