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流石のデロイトさんです。。
僕らはシステム構築を伴うような都心型のスマートシティでなく、地方での公民連携プロジェクトが多いのですが、構造は似ているかと考えてますし、地方の公民連携事業でも、プロジェクトファイナンスはとっても重要だと感じてます。

現時点で僕の考えるスマートシティ(公民連携プロジェクト)のマストなタスクは以下です。

① 既存のリソースを活用して、最小の投資で稼げる戦略を実行する「都市のマーケティング」(ワクワクしてもらい、投資を集めるためのビジョン作りも行う。データ活用や効率化は戦略実行のための手段。)
② 公共だけでは賄えず、民間だけでは費用対効果が見込めない事業において、どこまで公共が投資し民間投資を呼び込めるかや、プロジェクト自体の持続性を強化するための「都市経営のファイナンス戦略」
③ 地域や行政、議会などのパワーマップを熟知し、関係者の理解を丁寧に築いていける「コンセンサス形成」(データのプライバシー対応なども広義にはここのポジションと捉えてます)


上記のどれか1つでも欠けたら上手くいかないのが、スマートシティなどの公民連携プロジェクト。と考えてます。
マーケット戦略やビジョンががなければ、そもそも投資も集まらないし、他国のリソース量多い都市にリソース量勝負に持ち込まれ負けます。独自性も重要。
ファイナンス戦略がなければ、ただの公共事業を行い将来的な負債を残したり(よくある地方再開発事業)、そもそも民間投資が集まりまらない。
コンセンサスがなければ、正しい戦略でも途中で止まってしまいます。。(この点、中国やシンガポールはコンセンサス形成コストが低いことが強みです。逆に人権的にはマイナスとも言えますが…)

公共はその街・国の経営と宿命的に根ざしているので、他都市との競争に勝つにはある程度の公共投資をせざるを得ない。しかし同時に公益性や平等性を担保しなければならないので、独自性高い戦略は描きにくい。。民間は、稼がないといけないので理想だけでは動けない。。マーケティングやファイナンスを通じて、公共と民間で補い合う関係づくりが必要です。