グローバル経営のアルゴリズム
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昔は野武士経営とも呼ばれ、本体より子会社社長の権限が強く、本記事にある自律分散経営を地で行っていた日立だが、今改めてアルゴリズムや倫理、共感といったキーワードでトップがグループ経営の軸を模索しているように映る。
製造業はシンプルな従業員兼消費者による大量生産大量消費のテイラーイズムやフォーディズムに連なる新たな経営管理の仕方を、DXやIoTといった手法で乗り越えようとしているが、本質は新しい技術を新しい市場へ出すために必要なあらゆる知識を経営や組織に組み込むことではないでしょうか。
チャンドラーやダグラス・ノースの言う特化・分化した知識を、企業やグループという組織で取引コストを下げながら、不確実な市場や環境を踏まえつつ効率的かつ独自の交換を行っていくことが、製造業のデジタル化には必要な観点だと思います。
得てして効率化は、大量生産大量消費の時代を引きずる形で、独自化はビッグデータの収集してみてからといったように、組織内や市場で知識の交換がどのようになされるべきかを抜きにして進められているように、経営者は現場や市場を観ながら模索しているのではないか。
制度比較する対象が無いので他社のコピーをすることも出来ず、ルマーダしかり、出来合いのパッケージソフトを使ってパラメーターフイッティングを繰り返しているのが現状では無いだろうか。
生産計画や原料調達、市場予測といった当たり前のデータがどのような前提で作られているのか?を疑うところから始めて、アイデアやイノベーションといった抽象的な言葉で語られる知識を組織内でどのように共有移転すべきかに向き合う必要が有りそう。>現在、当社の事業領域は、「モビリティ」「ライフ」「インダストリー」「エネルギー」「IT」の5つに分類されています。そして、これら5つの事業領域は、Lumada──“illuminate”(照らす)と“data”(データ)を組み合わせた造語です──というデジタルプラットフォーム上で結ばれ、お客様の課題を解決するソリューションを開発・提供します。
>最終的には、スマートシティのように人々のQOLを向上させる方向、もしくは経営者のKPI(重要業績評価指標)を向上させる方向へ収れんされていくだろうと考えています。いずれも、我々の目指す「社会イノベーション事業」であり、政府が標榜するSociety5・0や国連のSDGs(持続的な開発目標)とも大きく重なります。
しれっと言われていますが、SDGsへのスタンスとして、これが最も大事です。
まるでCSR活動と同じようにSDGs用の対応をしようとするのではなく、現状の自社のサービス等がSDGsに沿っている、と経営者が自覚することが大事です。