自動車業界、量子コンピュータに熱視線 量子アニーリングの生みの親、門脇氏擁するデンソーの取り組み
コメント
注目のコメント
自動車業界会が量子コンピューターに熱視線を何故送っているのか、整理して話されています。
東工大院生のときの量子アニーリングの理論を英語論文で発表したのは1998年、MITの研究者が注目し、その後カナダのD-Waveが2011年に商用ハードウエアを発表しました。(と言っても、アプリケーションやハードを動かすソフトウエアが実用されたというわけではありません)
従来のコンピューターでは解けないような膨大な計算を必要とする最適化問題などを解くのに有望ではないか、といった段階でした。
それが漸く、D-Waveと東北大学、デンソーが実社会の複雑な問題の解決に量子コンピュータを活用した複雑な問題の解決のために、どういう分野に向いているか、そして量子コンピュータを動かす基盤ソフト、そしてソフトを動かせるハードの開発に動き出したというところです。
2025年頃に交通渋滞解消や工場内の搬送ロボットの効率up、複雑な生産スケジジュールの迅速な作成などのアプリケーションが開発するように研究を進められていて、更に難解で複雑な問題についても取り組んで、大きな社会課題を迅速に取り組もうとされているということです。
自動車業界では、
「ダイムラーはGoogleやIBMと、FordはNASAと、フォルクスワーゲンはGoogleやカナダD-Waveと、それぞれ共同研究」
アプリケーションとして
「交通管理の他に素材開発や、交通管理から派生してMaaS(サービスとしてのモビリティ)」
と解説されています。
東工大・西森秀稔も慎重な味方をされていて、社会に量子コンピューターが実装されるには、2030年頃までかかるだろうとされています。
しかし、研究開発投資はGAFAに遥かに及ばないかもしれませんが、日本も負けるわけには行かないと思います。
自動運転や配送サービスなどは、最適化問題が得意な量子コンピューターにより絶えず最も効率のいい解決をクラウドサービスで提供できれば、都市交通も一層効率化すると思います。(金融への応用は、また異次元のものがありそうです)
(参考動画)
「次世代コンピュータが実現する革新的ビジネス」⑭講演5 デンソー 寺部雅能氏
https://www.youtube.com/watch?v=synLDwA2obI