米ファイザー、抗ウイルス性化合物を特定 新型ウイルス抑制可能か
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記事で報じられているような新規の化合物は、これから動物実験での有効性や安全性の確認、さらにヒトの臨床試験というようなプロセスを経る必要がありますので、現在のアウトブレイクという意味では間に合わないものと思います。
すなわち、あくまで将来的なアウトブレイクの際の治療の選択肢として準備するという意味合いが大きくなると思います。
一方、既存の薬剤では、すでに臨床試験が開始されているものもあり、試験デザインを度外視すれば、世界中で80以上の試験が進行または計画されています。
これらのうち、例えば当初エボラ出血熱に対する治療薬として開発されていたremdesivirは、中国及び米国で臨床試験が開始されており、中国では4月にも試験が終了する予定です。治療効果が認められれば、早ければ5月にも中国での承認の動きになる可能性があります。
参考文献(Nature): https://www.nature.com/articles/d41586-020-00444-3#ref-CR3すでに既存の薬による治験はいくつか進行中で、
これは、全くの新薬開発、という話のよう。
なので有効だとしても実用化にはまだまだ時間がかかりますが、
すでに化合物を特定しているあたりさすがはやい。
年末までに臨床試験開始目標とのこと、それまでに感染が収束して、その必要がなくなっていることを祈るばかり。すぐに使えるわけではないにせよ、アメリカは早いですね。似た化合物で、既存の薬はないのでしょうか。喘息用のステロイド吸引の薬が利くのではないか等、いろんな情報が出回っていますが、早く治療法を確立してもらわないと安心できません。