活況の中国オンライン教育業界、資産1兆円超えの創業者も
コメント
注目のコメント
中国の『史記』にも「禍福は糾える縄の如し」とありますが、新型肺炎の感染拡大は、インターネットサービス業にとっては「福」をもたらしそうです。
中国では、「停課不停学(授業を止めても、学びは止めない)」の掛け声の下、オンライン授業を一斉に始めました。
私が勤める対外経済貿易大学でも、急ピッチで準備が進められすでに新学期がスタートしています。また、修士・博士課程の指導教官には、ウィーチャットを使った学生管理が要請されました。私が指導する学生たちも修士論文の初稿提出期限が迫ってきており、メールやテキストメッセージだけでなく、ビデオチャットなどを利用した指導を行っています。
危機への対応速度は本当に速いと感じます。オンライン教育が定着するには、インフラ整備と学習観の転換の2つが必要です。
日本でもこの2つができている家庭では当然のようにオンライン教育サービスを使っている。一方で、ほとんどの学校はこの2つが進んでいません。
インフラ整備はGIGAスクール構想(パソコン1人1台施策)で公立校も含めて一気に変化が訪れると思いますが、問題は後者です。
20世紀型の黒板とチョークの授業で、先生の話を聞かせることを教員の価値と思っているままでは、オンライン教育サービスは導入されど、使われず、結果ビジネスがスケールしません。
子どもたちはスマホも使いなれており、オンライン教育にはすぐアダプトします。問題は大人です。文科省の会議で有識者とされるかたがたから「教育IT化のメリットは何か」という質問攻めに合ったのはつい数年前。その時ぼくは「日本だけがIT化しないメリットは何か」という逆質問をぶつけました。答えはありませんでした。
先般PC5人に1台の日本が1人1台向け補正予算をつけたところ「唐突だ」と反発する自治体もみられる一方、コロナで中国は全員がネットで学習する態勢を敷く。日本政府は休校までは要請できたが、家でネットで勉強できませんね。
改めて聞く。「日本だけがIT化しないメリットは何だったのか」。
さあ急ぎましょう。