【稲葉可奈子】私がHPVワクチン接種を勧める理由
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注目のコメント
COVID-19の話題でもちきりですが、他にも先延ばしにできない課題はたくさんあります。
この件はもう6年半以上も接種率が低迷し続けており、
その間にも、毎年約3000人が子宮頸がんで亡くなり、毎年約1万人が子宮を失っています。
しかも、その中には若い女性が多く含まれます。
政治問題となってしまっており、科学的エビデンスだけでは事態は変えられないのが現状です。まずは多くの方にこの問題を知って頂きつつ、
【政治家の方・政治家のお知り合いがいる方へ】
HPVワクチン定期接種の積極的勧奨再開に向けて、ぜひ働きかけて下さい。
国民の命、若い女性の命がかかっているのです。党派とか派閥とかいっている場合ではないので、ぜひお願い致します。
【自治体の方へ】
2020年1月31日の第45回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会で、
『各自治体において接種対象者およびその保護者に対する情報提供を予防接種法施行令第6条の「周知」の一環として実施する方針』が了承され、
『各自治体にHPVワクチンに関する個別案内が求められるようになる』ことを意味していますので、ぜひ各自治体の方々は、市民への情報提供を見直して頂きたいです。
【メディアの方へ】
両論併記の概念も理解はしていますが、両論ある場合に、エビデンスにかかわらず全く同等に扱うことには、科学の立場からするとどうしても違和感があります。
6年前の報道だけが記憶に残っていて、不安が払拭されていない方も多くおり、その不安を払拭するための説明に外来でものすごい時間を割いています。
コロナの件でも痛感していますが、メディアの影響力は本当に大きいです。
ぜひ今度は、国民の不安を払拭するためにそのお力をかして頂きたいです。
【小6~高1の娘さんがいらっしゃる方へ】
無料で予防接種を受けられますが、多くの自治体では自分で自治体へ申請しないといけません。
全3回なので、高1の方は2回目以降は自費となってしまいます。1回約1万5千円と高価なので、せめて3月中に1回目を無料で接種されることをおすすめします。
【女性の方へ】
子どもの頃にHPVワクチンがまだなかった方が多いと思います。
ぜひ子宮頸がん検診を定期的に受けて下さい。
まだまだ予防できない病気がたくさんある中で、ワクチンで予防できる病気はぜひ予防して頂きたいです。2013年当時、20歳だったので、親元を離れなかなか予防接種とは縁遠かったために接種はしておりませんでした。
ワクチンの存在は知っていたので副作用に怖くなり「しなくてよかった」と思っていました。しかし、25歳になったとき知人に強く勧められたこともあり自分自身で調べ、接種しようと思い、接種しました。
自費なので、6万ちょっとはかかりましたが、ワクチンを受けておいてよかったとすこしホッとしています。
自分で各国のデータなどを調べていたので、この記事が多くの方にとって考えるきっかけとなれば嬉しいです。