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「23年ぶりに出版市場復調」でも雑誌の休刊が止まらない

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懸命のデジタルシフトの効果が表れたと言えます。一方で、漫画村など海賊版サイトの影響がいかに大きかったかを示す数字でもあります。増加に転じたこと自体は歓迎すべきことだと思います。しかし、です。出版文化、出版産業全体をみる時、暗い道が続いています。その暗さはさらに深まっています。
 やはり、テキストは厳しいです。アニメやコミックなど画像や動画に由来するコンテンツは、スマホとも親和性が高く、成長の道筋は見えましたが、雑誌や書籍などテキスト由来のものは真っ暗闇です。紙媒体や活字の価値を訴えるだけでなく、音声でのアウトプットや、カリスマ編集者の育成とそのコミュニティづくりなど発想を変えた新たな方策が求められます。それは、そっくりそのまま新聞社の課題でもあります。
最後の方にある、タイプ分けがいいですね。
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(1)紙、デジタル(電子書籍、ウェブ、アプリ)、2次展開(海外版権や物販、ライブビジネスなど)を複合的に組み合わせてビジネスにできる大手
(2)中堅・老舗であれば、雑誌中心からウェブ中心へのシフトに成功した会社
(3)児童書など、元気のいい特定の市場の客層を押さえている版元
(4)コスト的に身軽で、ニッチだが確実にいる読者をつかめば成立する小規模出版社
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どの業界でも共通ですが、ひとくくりで語ろうとするのは、かなり雑なことだという自覚を持っておきたいものです。
2019年の出版業者の倒産は27件で、2018年と同件数で横ばい(2017年は32件)。大手、中堅クラスは別にして、毎月2件前後のペースで、中小専門誌、業界誌の破綻は続いている
自動車雑誌も昨年ホリデーオートが休刊となりました。

原因はクルマ離れとか言われたりしますが、単にクルマ雑誌がつまらないだけ。
なるほど、とは思うものの、(1)は大手じゃなければなかなか難しいし、(3)(4)は持っているコンテンツに依存するということを考えると、(2)のデジタルシフトをどこまで出来るかがほとんど全ての出版社に必要とされる条件になりそう。

一方で自社単独で脱皮するのは難しい&デジタル人材の採用も簡単ではないことを考えると、webメディアを持つようなIT企業とのJVや合併、という事例は今後増えてくるのかもしれない。

■生き残れる出版社の分類
(1)紙、デジタル(電子書籍、ウェブ、アプリ)、2次展開(海外版権や物販、ライブビジネスなど)を複合的に組み合わせてビジネスにできる大手
(2)中堅・老舗であれば、雑誌中心からウェブ中心へのシフトに成功した会社
(3)児童書など、元気のいい特定の市場の客層を押さえている版元
(4)コスト的に身軽で、ニッチだが確実にいる読者をつかめば成立する小規模出版社
2019年の出版大手3社の決算は増収増益。マンガアプリなどのデジタル部門や版権+ライブが伸びた。音楽業界と同様の構造変化が出版にも。そしてこれも日本は速度が低く、よくまぁ持ちこたえてきたというところ。