日本でウーバーが決して普及しない本質的理由
コメント
注目のコメント
斎藤さんのUberが東京より名古屋が先に根付いているという話は興味深いですね。
聞きかじりですが、日本の自動車産業の源流にはタクシー業があり、元々は明治以降に失職した侍階層のための雇用対策として、世界にも例がなかった「人力車」を導入し、その生産のためのサプライチェーンが現在の町工場の礎となったらしいです。
日本は世界の文明の中で極めて稀な「馬車のない文明」で、牛車や籠、馬に乗ることはあっても馬車は殆ど普及しませんでした。
それは、起伏が激しく、道路が整備されておらず、川が多いが橋は木製で車輪で走るとすぐに痛んでしまうから、などの理由があったと言われています。
その後、人力から内燃機関駆動となり、石油産業との兼ね合いでLPGタクシーとなるなど、タクシー業は変遷してきますが、常に政治と背中合わせでした。
そうした日本のタクシー業界の特殊な歴史的背景も、変化が起きにくい要因の一つになっているのかも知れません。ウーバージャパンの最近の動きについてはこちら。地方都市でユニークな動きがあります。
https://www.uber.com/ja-JP/blog/うーん。Uberについてだいぶ浅い知識で記事掲載されていますね。犯罪率の高さ(率で言えば決して高い訳ではないですが)が普及を妨げている要因の代表例として記載されていますが、もっと根本的なところにあります。本来のUberはタクシーと異なり一般のドライバーが自家用車でサービスを行います。しかし国土交通省から「自家用車による配車サービスは白タク行為に当たる」との指導を受けて、2015年3月にサービスは中止になり、現在も再開の目途は立っていません。法規制場の問題が本質的な問題です。Uberはタクシー会社の仕事を奪うので、業界からの反発が強く、既存業界を守るという観点でも国側が推進させないといった背景があります。サンフランシスコでは2016年に最大のタクシー会社がUberの出現により破産に追い込まれています。
(https://www.google.co.jp/amp/s/www.gizmodo.jp/amp/2016/01/post_663750.html)
また、その他では日本はタクシー過剰な市場でつかまりやすいといった点や、タクシーのサービスレベルが高く乗車に対しての不安がない点、ガソリン代が海外と比較し高いので利益が少なくなる等、様々な要因があります。