火星の「地震」初観測=最大M4.0程度―NASA探査機
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注目のコメント
おおおお!!!待ちに待ったのがきた!!!しかもM4って結構大きくない?
地震を解明すれば火星の内部がわかります。内部がわかれば火星が辿ってきた道が見えてきます。どうして過去にあった海と大気を失ってしまったかも。
追記
あ、地震の原因は隕石の衝突の可能性もあります。それでも内部構造の解明に役立ちます。アポロも月に地震計を置いてきましたね。
追記2
火星の火山について、誤解なきよう。現在噴火している火山があるのではありません。
火星のほとんどの火山は数十億年前の極めて古いものです、まだ火星が冷えてなかった頃の。ただ近年のオービターの観測で、数百万年〜数千万年前の「新しい」火山活動が見つかりました。現在も火山活動があるかは議論があるところです。数百万年前は地質学的には一瞬なのでまあ多分現在もマントルは固まりきってはないのでしょうが、しかしどの程度の活動があるのかは全くわかっていません。その解明に、InSightが貢献しています!
追記3
惑星の進化、肉まんに例えましょう。大きい肉まんと、小さい肉まんがあります。どちらが先に冷えますか?もちろん小さい方ですね。そんなわけで地球の中身は46億年たってもまだ暖かく、流動的で、磁場もあり、温泉もあり、火山もプレートテクトニクスもあります。火星も昔はあったのでしょうが、地球より小さかったのですぐに冷めてしまいました。火星は昔から火山があることは知られていたが、地震もあるんだな。二酸化炭素の大気がビュンビュン移動するので風が強いことも多いが、風ではなく地震動だとのこと。火星に行きたい人は多いけど、地震があるから嫌、という人も出てくるかも?
火星で地震が発生する理由は、地球のようにプレートテクトニクスがあるからではありません。火星にある太陽系最大の火山であるオリンポス山は、プレートが動かないために火星内部から上昇してきたマグマが同じ場所で噴火し続けたために太陽系最大の火山にまで発達したのではないかと考えられているということもあります。
プレートテクトニクスはないとすると、内部がどこまで液体状でどこからが固体状なのか、固体状のものは地球のように何らかの上昇、下降の仕組みをもっているものなのかということが興味の対象になってきますが、現在それをインサイトが地震波を基に明かそうとしているところです。
すでに内部がほぼ冷え切ったと考えられる水星や月の応用で、火星も内部が冷える過程で収縮し、表面に断層が走ってそこで地震が発生しているのではないかということが考えられます。もう一つは、いまだ火星内部が十分暖かいとしたら、マグマの動きによって誘発された地震があるのではないかということが考えられます。オリンポス山も、死火山と考えられていたものがわずか200万年ほど前に噴火した形跡があるとされており、今後の噴火もありうるとされています。
かつては海があったといわれる火星の歴史について、大きな示唆を与えてくれるデータになるかもしれません。