ただの激安通販アプリじゃない。AmazonにもマネできないWishの戦略
コメント
選択しているユーザー
特徴(サービスコア構成要素)
料金の安さ
Wishに出品しているのは、多くが中国のメーカー
メーカーが直売しているからこそ、本来上乗せされる中間業者のマージンの分が安い
「ブランドが重視されない商品」を多く取り扱っていること
ノーブランドのアクセサリーや、LEGO風の子ども向けブロックなど。必要最低限の機能はありますが、ブランドものではないからこそ安く販売
「配送にかかる時間が長い」こと
Amazonはすぐ届くことを売りにしていますが、Wishでは届くまで3週間以上かかることも
メインターゲット
先進国や発展途上国を中心に、世界に14億人も存在するといわれている年収30〜200万円の「中間所得層」
「ブランド品でなく類似品でも良いし、届くまでに時間がかかっても良いから、とにかく安く買いたい!」というニーズに応えるのがWishの戦略。
戦略
「圧倒的な価格メリットの訴求」
Wishの強みは安さ
日本国内の相場と比較すると、多くの商品が90%ほど割り引かれて売られている
その安さを強くユーザーに訴求
例えば、アプリ上でルーレットが始まり、その結果次第で限定セールが行われるというものや、セール情報を配信するプッシュ通知、割引コードを記載したポップアップなど多岐に渡ります。
「バーティカル化の徹底」
「ホーム画面→家電→冷蔵庫」のように商品を探す階層構造を採用せず、ジャンル毎に複数のアプリを作り分け
メインの「Wish」はファッションや化粧品などを取り扱うアプリ
他には、子ども向け商品を扱う「Mama」、インテリア用品を扱う「Home」などを運営
複数のアプリに分けるメリット
ターゲット層やニーズを絞ることで、コンテンツを国ごとにローカライズする必要がなくなることです。こうしたバーティカル戦略を徹底することで一気にグローバルに拡大することができる
「メーカーでも出品しやすいUX」
メーカーの人でも簡単に利用できるように、Wishは販売側のシステムもとてもわかりやすく作られている
グローバル展開していることから、多言語対応や通関・税務用の機能も充実
注目のコメント
巷では6割は良品だけと、4割はゴミと称されるあのWishですね。
私の場合は趣味のガジェット系が大半ですが、Amazonにはない面白い商品が沢山ありますね。
でも期待に違わず半分、とまでは言いませんが3割は不良品か誇大広告のゴミです(笑)
それでもたまに本当に他にはない激安品にも当たるのがいいところ。
個人的には宝探し感覚で使ってます。
でも最近は返品とかが大分整ってきたと聞くので、今後は品質にうるさい日本でも広く受け入れられていくかもしれませんね。最近Wishの広告をよく見ますが、中間層に向けたECプラットフォームなのですね。
最近グループ購入サービスが増えて激安EC市場が盛り上がってきそうですが、聞いたところAmazonはメーカー直販売は少なく卸との取引がほとんどのようです。
その中でメーカーと直接販売することが安さにつながるのだと聞きました。Wishもメーカー直販なのでそういうのも安く販売できる要因の一つかもしれないですね。社会を作っている人は自分も含めて基本的に所得に(比較的)余裕があることが大半である。品質やメーカーを気にする時点で既にグローバルで見た時に贅沢な状態であるということ。
例えば女性メディアを男性が作るときには当たり前だが「女性に適切に刺さるもの」を可能な限りユーザー目線で考えようとする。
要するにユーザー層のイメージを自分に投影して考える。
自分が作るサービスで「自分がターゲットど真ん中」と言うものは思っているよりも遥かに少ない。
その上で「自分とは違う所得層のユーザー像を投影する」のは非常に難しい。端的に言うと「高所得層が中間所得層の気持ちになって考える」のは極めて難易度の高い行為だと言うこと。
特に日本人は貧困格差がそこまでグローバルで見ても大きく無いから尚更苦手だと思う。