「ペイペイの毒」に潰されたキャッシュレス企業…その残酷すぎる末路
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QRコード決済の業界構造の課題ですね。
通常、たとえば保険や証券や銀行口座など金融サービスであればユーザー層にとっては導入の心理的障壁が高く(面倒くささ含めて)スイッチングコストがきくけれど、決済は逆に一つ入れてしまうと次が入れやすくなるので、むしろ後発プレーヤーの方が獲得コストが低くなるという後出しジャンケンモデル。
あとは加盟店開拓の方ですが、これはもう泥臭い世界なので資本力や人員リソースのある大企業の得意分野。ベンチャーがここで力を発揮するのは難しい。
ということで、後出しジャンケン&資本力勝負の業界構造がオリガミにとっては致命的だったかと。Suicaと組んだ楽天が、(今は携帯に経営資源集中してますが)このあとどんな動きをしてくるか楽しみですオリガミに限らず、キャンペーンがないと使ってもらえないサービスということです。よりお得なキャンペーンがあれば、その期間だけその決済サービスを使う。消費者的にはありがたいですが企業としては苦しいですよね。
これは私がかつて経済産業省のFinTech研究会をリードしていた時に予測されていたことです。
FinTechベンチャーが大資本に勝つのは難しいのです。
しかし、FinTechベンチャーが大資本に勝つ方法は二つあります。
一つは技術で上回ること、もう一つは特異なポジションを取ることです。
これらにより、大手が来る前に顧客基盤を作ってしまうことです。
前者の代表は、仮想通貨交換業者やロボアドバイザーであり、後者の代表は、家計簿ソフトの会社です。
Origamiの技術は真似しやすいもので、ポジションも前払式支払業者、決済代行業という、これまでも普通にあったポジションです。それ故に、大資本には敵わなかったのだと思います。