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2時間しかいなかったのにと言われていますが、その道のプロ(岩田先生は机上ではなくいろんな現場に行かれていることですので)ならば2時間で末端を見るだけで状況がわかります。
一方で、突然入ってきて色々言われて大変迷惑な人であったこともわかります。献身的に危険な業務に寝ずに当たっている人々の人心を乱すのは困りものです。
しかし、ここで大事なのは過去をとやかくいうのでなく今とこれからのリスクです。今のリスク、それはプリンセスダイアモンド(PD)内の感染ではなく、世界から日本の姿勢が疑われている、ダメな国と思われているというリスクです。その際に大臣が清潔不潔の区分けが不十分であることを自覚せずに示すというリスクの加算をしました。
でも、それも責めても仕方ない。別の部分では役割を果たされているのでしょうから。PDの中の体制も、素人の大臣を擁していることも含めて、いつでも現場では戦力不十分な状態でリスクと戦わねばなりません。それがリスク管理です。不十分だと言っても仕方ないのです。その中でそれを増やすのか、その戦力でどう戦うのか。
そういう意味で、現場も大変なんだから、横からやってきて困った奴、という反応は世界からの目というリスク管理では間違いだと思います。日本の中で慰め合うのは良いですが、次にどういう姿勢をとるかが問われています。
毅然とした態度で、PDでの間違いを検証し、日本はこうするという姿勢を表明することが大事と思います。河野大臣はそれを発信されたと聞きました。
それにしても日本は「専門家」をおろそかにする国で、最初に「その分野の専門家」が指揮をするべきでした。世界ではプロしか通用しなくなっている現代で世界から置いていかれるのが実情です。今、素人のぬるさが世界から厳しく見られているということを理解して一人一人が次にどうするか考えねばなりません。
健康な人はマスクなど買い占めないで手洗いなどで自衛する。高リスクの人のために譲って守る(ここら辺は災害後の姿勢でいつも世界を驚かせる日本ですので、世界に模範を示せると思いますが)。批判してとどまるのではなく次のことを考えて建設的に振る舞う。指揮系統を専門家の意見が通るようにする。
という感じでしょうか。あれはあれで仕方ないよという論調は世界には通用しないと思います。
橋本岳副大臣の清潔、不潔ルート結局繋がってる写真のTwitterへの投稿からおいおいという感じはしてましたが…。
https://twitter.com/georgebest1969/status/1230351974605840384?s=21
現場の努力は素晴らしいですし、厚労省、DMATの皆さんや自衛隊の方々がんばられたのも重々承知しているのですが、こうした事態にいろんな組織の寄り合い所帯で対応することになったことが、岩田先生、高山先生含めた専門家の知識をストレートに生かすことの妨げになったように見えます。
現場での改善、そして、終わった後の検証が必要そうです。
追記
岩田さんのコメントで忘れていけないのは、クルーズ船以外はうまくいってて厚労省と日本政府はよくやってるとも発言しています。岩田さんのコメントを一部だけ切り取って怖がりすぎてもいけない気がします。
厚労省職員と内閣官房職員が感染と厚労省
マネジメントの不在と現場職員の方々のご苦労を思います。
追記
こちらが、船内でのレッドゾーンとグリーンゾーンの区別だそうです。
この程度の区別で感染症に求められる効果があるのか専門家のご意見を伺えればと思います。
https://twitter.com/georgebest1969/status/1230351974605840384
その中で、やりくりをしているので、感染症のリスクや感染から身を守る方法などをトレーニングして貰っている職員など、ほんの一握りだと思います。
年齢から言っても、おそらく助っ人として現場に行った職員なのではないでしょうか?
下船した乗客の話が昨日から報道されていますが、船内は、厚労省と船長(運営会社)との2つの指揮ラインがあったようです。
船籍はイギリスですし、厚労省のスタッフもきちんとした指揮ラインを構築して、適切な仕事の割り振りをするのも難しかったのでしょう。
(色々なところにコメントしていますが、今回、アメリカとイギリスには物を言いたい気持ちでいっぱいです。今度、アメリカとイギリスに行ったら、思いっきり現地の友人達に反論をしようと思っています)
悪いことをする役人もいますが、大半は、国のために滅私奉公も厭わない真面目な人が霞が関には集まっています。
重症化しないで回復することを祈っています。
もし、高山さんの言い分が正しければ、これは起こり得ない。そうだとすると、岩田先生の言っていたことが正しいということなります。
しかし、岩田先生は「お詫びして動画削除」…ある意味制裁を受けた印象で、高山さんは堂々と記者会見。
何かおかしくありませんか?そして、潜伏期間も明確ではなく、米国では到着時の再検査で下船時に陰性だったものが陽性になっている例もあるのに、下船した人たちを「そのまま」市中に解放する暴挙。
厚労省と内閣官房の職員が感染していたら、DMATの方々や、その他、船内にいた方々の多くに感染が広がっていると考えるのが自然でしょう。
その状態で「問題なくゾーニングができていた」という主張は、全く通用しないと思うのが普通です。
■追記
高山さんも、信念をお持ちでお話されていることを考えると…もしかすると船内は、武漢の病院さながらの状況だったかもしれないとも考えられます。
つまり、正しい知識と経験をもってしていても、圧倒的な量への対応から、医者すらも感染してしまうような状況…もし、そうだとしたら、それをみた岩田先生が「酷い」と感じるのは当然ですし、「わかっているのに、できていない状態を見られる」ことを避けるために追い出されるのも理解できます。
もし、そうだとしたら、武漢の病院化した船内の感染を制御するための、あらゆる面でのリソース強化が必要だったのではないでしょうか?
岩田先生と高山さんの話が両方本当だったら…という私的な仮説です。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
そんな危険な最前線で必死で対応にあたってる皆さんには本当に頭が下がります。快方に向かうことを願います。