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高山医師の反論は、そのほとんどが「組織論」や「根性論」などで、

岩田医師の指摘であり、恐怖の根源である最も重要な部分に関しては認めてしまっていて、全く反論になっていない。

それは下記の部分だ。


〉>ダイヤモンド・プリンセスの中はグリーンもレッドもグチャグチャになっていて、どこが危なくてどこが危なくないのか全く区別かつかない。
感染症医として「グチャグチャ」と表現されるのは、分からないこともありません。でも、この表現はゾーニングがまったく行われていないかのような誤解を与えます。しかしながら、実際はゾーニングはしっかり行われています。完全ではないにせよ・・・。

ゾーニングが行われていない。

完全ではない。

いや、これ、完全に行わないといけない部分じゃないの?


そうじゃなければ対策として意味がないというのは素人でもわかる。

「みんな頑張っているんです」というのは、
ゾーニングが行われていない状況においては、「たくさん動かれてウイルスが拡散する」ということになりませんか?



これを読んでいて、下記を思い出しました。


〉軍人は4つのタイプに分類される。

〉有能な怠け者は司令官にせよ。

〉有能な働き者は参謀に向いている。

〉無能な怠け者も連絡将校か下級兵士くらいは務まる。

〉無能な働き者は銃殺するしかない。



命が関わる場面では、どれだけ「頑張って」いても、そこで明らかに間違った手法で「働き者」になられたら、みんなが死んでしまうわけです。

今回も、

限られたリソースの中で最善でやってます。だから、ゾーニングは完全ではないけど仕方ないんです、といいながら、下船させたら、ウイルス蔓延しませんか?

実際、アメリカがチャーターした便で帰国した「陰性」とされていた人たち380人のうち、14人が空港への移動過程で行われたテストで陽性だと判明したと。

これ、3.6%です。

では、

500人だと何人出るでしょう?
その状態で、下船させて自由に行動させるのってありなんでしょうか。


「頑張ってる」とか「一致団結」とかは分かるんですが、
ちゃんと専門家の指示を仰いで一致団結したらどうでしょうか。

とりあえず「ぐちゃぐちゃと表現されるのが分からなくもありません」。これは恐怖です。
岩田先生は、動画を削除されたとのこと。ただ、国内外にもう流れているので、なぜ削除されたのか、謝罪ではなく理由を伺いたいです。
謝罪だけだとまたいろいろな憶測を呼んでしまいます。

岩田先生の動画を拡散された方もそれを知りたいはずですし、間違いがあったのであればそれをまた拡散しないと、と思っておられるでしょう。
岩田先生の動画upに対するこの高山先生のFBのリスポンスでクルーズ船の状況がある程度分かりました。おかげで和歌山のDMAT隊員の感染を聞いた時の疑問の一部が消えました。

岩田先生が動画をupされた時には、いろいろと考えがあっただろうと推察しますが、その動機の一つが、これを機に日本版CDC設立の方向の流れを作る事だったのでしょう。

例えば、もし、日本にも強力なCDCがあれば、中国の情報をもっと早く多くキャッチできていたかもしれないし、そうしたら、政府に対してより適切かつ強力な"提案"ができていたかもしれません。

そうであれば、不安を押し殺して満員電車で通勤する方々のストレスをいくらばかりか和らげられたかも知れませんし、感染症の知識が限られる他領域の専門医師(=僕の事です)の助けにもなったでしょう。

しかし、岩田先生が十分な議論もなく撤退された事で、日本版CDCの話は遠のいてしまったのではないでしょうか。それだけでなく大きく削減された国立感染所研究所の予算の復活も厳しくなってしまったのでは?と考えます。
肯定も否定もしません、この方の考え方が書かれているだけです。

互いに非難せず、互いに認め合うことが良いでしょう。

危機管理の状況では「できることしかできないので、それを一生懸命やる」という考え方には課題があると思います。

しかし、自分だったとしてもやりがちな岩田先生のやり方にも課題はあることもわかります。

双方で、デール・カーネギーの「人を動かす」を読むと正しい関係構築が理解できそうな気がします。

「人を動かす」を読んだら、ここまでのコメントとは、少し違う内容になりました。

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません