米「クルーズ船の防止策不十分」 疾病対策センター、集団感染で
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難しい初動対応の判断ですね。
「クルーズ船乗員乗客約3,700人」と「日本の約1億3,000万人(日本人約1億2659万人(2019)+在留外国人263万人(2018))」を比較した際には、緊急時の対応としては、最悪でも3,700人に留めるという選択は間違っていないとも言えます。
問題は、その後の対応だったのかもしれません。換言すると、初期の意図的戦略から状況に合わせ創発的戦略へと移行させる必要があったのではないかと言う事です。今回の政府や厚労省の対応には、思考力や実行力を伴う創発的戦略の実行がなかったとも言えます。不足する思考力と実行力に関して、米軍などの支援を求めるという選択肢も有りだったのかもしれません。
ハーバード・ビジネススクール教授テレサ・アマビールが、人々が様々な出来事を経験する事で絶えず変化する「認識、感情、モチベーション」に注目した「インナー・ワークライフ」という観点から補足を加えるならば、リーダーに求められる要素は大別して2つとしています。
「物事を進捗させること」「人間としての尊厳を守ること」。
先ず後者に関しては、2週間も隔離空間に乗客乗員を止めるという状況は、世間の目には人間としての尊厳を守っているようには映りません。特に、個人としての尊厳を重視する外国人たちには、尊厳が奪われている状況であると見えることでしょう。
また、前者の「物事を進捗させること」に関しても、一時的に物事を停止させ時間を稼ぐことは出来ましたが、時間稼ぎをした効果まで深く考えることが出来ない人たちには、状況を進捗させたようには映りません。