【佐宗邦威】なぜ「夢」を描くことが、いま日本に必要なのか
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戦略デザインファームBIOTOPE代表の佐宗です。
今、コロナで様々な経済活動が制限される状況になっていますが、
一時的に余白ができる今の時期は、今まで時間的制約で考えることができていなかった「ビジョン」を考えるキャンバスと捉えることができると思います。
経済とは、相互の信頼と期待によって流れるものですし、今は、一時的にその信頼と期待がなくなっている状態です。当面のコロナウイルス 対策をしている間は、その先の世界のビジョンを描き、よりポジティブな未来への期待を作り出していくことが必要だと思います。
あえて、今のご時世だからこそ、「夢」を描いてみませんか?お話をお伺いしました。PR TIMESが4月1日に「#AprilDream」という取り組みが行うにあたり、「夢」がビジネスや社会の現場でなぜ必要となるのかという問いを、『直感と論理をつなぐ思考法 VISON DRIVEN』著者の佐宗邦威さんにぶつけてみました。
「不況のタイミングには、経済成長が株主や従業員との結びつきを強めるのではなく、夢やビジョンでのつながりが企業組織を強くする」。この取材は新型コロナウイルスの社会的影響がそこまで強まっていない時期でしたが、まさに今必要とされる金言なのでは、と思いました。
「夢」を語り、発信してみる。青くさいと言われればそれまでですが、人間の歴史を見てみれば、世界を変えたイノベーションもテクノロジーも途方もない「夢」からスタートするものです。こんな時だからこそ、この取り組みを利用して、「夢」を発信してみるのもいいかもしれません。先日佐宗さんとお話ししたときに「そのサービスに込めるべき願いとは何か」っていう話をしたら、すごく議論が盛り上がったのですが、これを読んで、「ああ、同じような絵を見ている人なんだからそりゃ盛り上がるわ」と思いました。笑
ここで書かれている「組織を動かす」ことにおいてはもちろん夢や願いは、プロダクトドミナントロジックからサービスドミナントロジックへの移行が進む今、より重要になっています。
しかし、それだけではなく。リアルとデジタルが融合したサービスを作ることは、これまで国がリアルでやっていたこと、デジタルプレイヤーがウェブのみでやっていたことである、「環境設計」を実現し、人の行動を変容させ得る(レッシグの)アーキテクチャの設計ができるようになることを指しています。
この「夢」や「願い」なしでは、人々にどうなっていってほしいのかが不在の状態になり、アーキテクチャの設計はできないと思っています。
これが分からずにDXや事業立ち上げをやっている傾向がありすぎるし、それでは今の時代ユーザに受け入れられないよなと常々感じます。