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【解説】ブルームバーグの「気候変動メディア」が面白い

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    環境問題は、データに基づかずにファッションとして消費されることが多すぎました。「ロハス」と結びついたりして、あたかもライフスタイルの一種の話であるように、メディアでプロモートされ、ビジネスの材料になってきました。エコバッグを使ったり、割り箸を使わないことがどれだけ環境問題に作用するのか、データに基づいて検証されることもなく、プロモートされてきました。環境ホルモンやオルガニック、その他諸々についても同様です。
     かといって、膨大なデータに基づいて非常に複雑な要因が無数に絡まる環境問題についていちいちデータサイエンティストや生物学、気象学、材料工学、生理学、海洋学、等々の専門家が共同で研究するのは、国家的予算のプロジェクトになります。しかし、環境問題について何か言おうとすれば、そういう作業は不可欠でしょう。
     今、東アフリカからパキスタンにかけて、サバクトビバッタが大量発生しています。これは、気候変動に元々原因があるといわれ、昨年アラビア半島周辺でサイクロンが発生したことが、バッタの大量発生を可能にしたと考えられています。ソマリア、ケニア、スーダン、タンザニア、それにイエメンあたりでは、畑が食い荒らされて食糧が圧倒的に不足するでしょう。綿花の主要生産国であるパキスタンで生産が激減すれば、原料としての綿と綿製品の価格が世界的に急騰するでしょう。結果的に、これらの地域で紛争が起こり、難民の大移動を促進するかもしれません。
     気候変動はその原因も複雑極まりませんが、引き起こす影響も、あまりにも多岐に渡り、複雑です。トランプ政権は、気候変動に関する研究予算を大幅に削ってきました。日本や、おそらくヨーロッパの政府も研究予算を増やすことは無いでしょう。こうなると、ビル・ゲイツの財団とか、ブルームバーグとかが、莫大な費用を投じて、長期的なビジネス化も見据えて、世界中のデータサイエンティストや多分野の共同研究をプロデュースしてくれることが期待されます。


  • NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)

    資本主義と金融を象徴するような経済メディアのブルームバーグ。彼らが2020年1月に新しくつくったのが、気候変動を専門にした「ブルームバーグ・グリーン」です。掲載されている記事がとても面白く、目からウロコが落ちるようなストーリーが転がっています。
    https://www.bloomberg.com/green

    もっとも個人的に印象深かったのは、チリの寒冷地でワイン造りに挑んでいる、クレイジーなワインメーカーのDeepなレポート。世界的なワインメーカーの主人公たちが、新しい土地を探し回り、温暖化した地球の名産地を目指します。

    もちろんおとぎ話ではすまず、お金のないブドウ農家は異常気象によって追い詰められ、資本をもつプレイヤーは温暖化に逆らって、南半球の土地を買って南下してゆく。ビジネスチャンス、社会問題、サイエンスが複雑に絡み合った、素晴らしいストーリーでした。

    このメディアが成功するかは不明ですが、Bloombergが気候変動メディアに注力したという事実そのものが、この分野がいよいよビジネスやマネーと密接に絡むようになっている証左ではないでしょうか。創刊編集者にインタビューをしてきました。


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    講談社 宣伝統括部担当部長

    ニッチなメディアには熱量の高いものが多い。
    「偏り」のある内容が、特定の人を引き寄せる。
    その様子がまた人を引き寄せ、話題になるようなところもあります。
    「偏り」のある分、テーマが一時的なもので持続性がなかったり、小規模過ぎて人に届かなかったりすることもあります。
    が、気候変動に関してとなれば、これからの人類にとって、向き合う真剣度は増すばかりでしょうね。


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