Androidの父のモバイル企業Essentialが閉鎖 細長スマホ「GEM」は世に出ず
コメント
注目のコメント
アンディはセクハラでグーグルを揺るがす大騒動を起こしましたが、それが表面化する前から、彼に近かった人がどんどん離れていく様子が見えていました。そんな中でよくやっているな、と思っていましたが、やはり支援する人はもういない、ということでしょう。
Essentialは、ピュアなAndroid体験にこだわり、上品な端末作りを貫く、米国の小規模なハードウェアスタートアップでした。初めてにして唯一のスマートフォンとなってしまったEssential Phoneは、iPhone Xより先に「ノッチ」がある全画面スマホを、iPhone XRより先に液晶ディスプレイ（iPhone Xは有機EL）で世に送り出しており、セラミックを始めて採用した背面もまた魅力的で、私も手元に1台所有しています。創業者のAndy Rubinは「Androidの父」とされる人物で、Android買収によってGoogleは世界最大のスマートフォンプラットホームとなりました。Andyはセクハラ・パワハラなどの問題がありながらGoogleを円満退社し、ものづくり系スタートアップのインキュベーション「Playground」を立ち上げ、その象徴的なスタートアップとしてEssentialがありました。
Andyはセクハラ問題以降、1年以上口を閉ざしていましたが、2019年10月にTwitterで細長いスマートフォン「GEM」を披露。それまでのスマートフォンにはない新しいスタイルで魅力的に見えた一方で、Andyの過去を知る人たちは必ずしも好意的に受け止めたわけではありませんでした。エッジの立ったスマホを企画してきたEssentialですが、製品としてはコスパが微妙でした。スケールメリットを活用できないと魅力的なスマートフォンの開発は難しくなってしまったようですね。
先日のBlackberryのディスコンも併せて、大変残念です。
