HPVワクチン実質中止で、今後50年の発症は6万人と予測 2020年中に手を打てば激減する可能性も
コメント
注目のコメント
日本のHPVワクチン接種率低迷による影響についでの予測論文がThe Lancet Public Healthに掲載。
・この6年半の低迷によりすでに→罹患:2万4600-2万7300人、死亡:5000-5700人
・今後50年間このままなら→接種率が低下しなかった場合と比較して、罹患:5万5800-6万3700人、死亡:9300-1万800人増えることになる
・今後5年かけて接種率70%まで回復すると→接種率が低下しなかった場合と比較した増加人数は、罹患:2万3800-2万6800人、死亡:4900-5400人にとどまる
・今年速やかに接種率70%まで回復かつキャッチアップ接種が実現すると→接種率が低下しなかった場合と比較した増加人数は、罹患:9300-1万400人、死亡:2200人に減る
さらにこの背景には、前がん病変のために通院しないといけない方々がさらにたくさんいらっしゃいます。
産婦人科医としてはこの現状はほっとけません。
小6~高1の女の子は無料で接種できる定期接種なので、該当のお子さんいらっしゃる方は自治体へお問い合わせ下さい!
元論文はこちら↓
https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(20)30010-4/fulltextこれはコメントせざるを得ない。
どうかワクチン接種を受けてほしい。
僕の妻は昨年HPVに感染していることが分かり、高度異形成と診断、円錐切除術を施行しました。
発覚の経緯は、私の同僚に子宮頸がんと診断され、子宮全摘となった人がいました。
その方がたまたま私に「奥さんも検査受けて」と助言して下さり、上記が発覚しました。
妻に確認したところ、検査を2年ほど受けていませんでした。
その間に高度異形成まで進行していました。
幸いにも、円錐切除術という簡単な手術で済み、命を救われました。
助言してくれた同僚には本当に感謝しています。
このようにして文にすると一瞬のように思うかもしれませんが、それはそれは長かったです。
当の本人が一番それを感じていたようです。
「癌かもしれない。」
その恐怖がずっと頭から離れなかったようです。
検査で「要精密検査」とされてから手術を施行して病理検査の結果を聞くまでの、半年間、ずっとです。
誕生日も、クリスマスも、年越しも、ずっとでした。
検査も辛いです。子宮の一部を小さく切除するんですね。それを検査に出すんです。当然、出血します。「え?こんなに?」ってくらいに。仕事中にもあったようです。
その度に「大丈夫かな?」と連絡をしてきました。
男にはわからない辛さがあったはずです。
HPVは日常生活で容易に感染するものです。
しかしこれが自身の免疫で殺せない時に、癌化が進みます。
故に出来ることが少ないんですね。
だから出来ることをしてほしい。
一人でも多くの人がこのコメントを見てくれたら、ワクチン接種をしてくれたら嬉しいです。HPVワクチンは女性の子宮頸がん予防になるだけでなく、男性の例えば中咽頭癌の原因とも言われています。男性も接種した方がいいでしょう。私の友人もつい最近HPV由来の中咽頭癌を発症してました。私もガーダシル打ってます。