トルコ旅客機が着陸失敗で大破、3人死亡・179人負傷
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事故が起きたのはイスタンブールのアジア大陸側の空港で、ヨーロッパ側にある新空港ほどではありませんが乗り入れている路線も多い、イスタンブールを代表する空港の一つです。
機体はオーバーランにより滑走路のある台地からの斜面を滑り落ち、胴体が分離してしまうほどでしたので強い衝撃があったことを物語っています。死者が3名で済んでいるのがむしろ奇跡と思うような状況です。
事故当時は雷雨が通過しており、当初東風であったものが着陸前の20分ほどで急激に西風にまわり、かつ強い突風となって吹いていた模様です。飛行機は向かい風での離着陸が原則ですが、この際は追い風での運用限界を超えるような風となっており、滑走路にようやく接地したのが滑走路残り1000m付近だったという情報もあります。
風の急変がどういうわけかうまくパイロットに伝わらなかったのが原因と言えますが、それでも普通は操縦していてこんなに接地が遅れそうであれば着陸をやり直します。それでもやり直せなかったのには何らかの理由があったのだと思われますので、今後の事故調査が待たれます。
ペガサス航空はトルコを代表するLCCですが、今年1月にも同じ空港で悪天候のときに滑走路を逸脱して草地にいってしまう事故を起こしており、また2018年には黒海に面した空港でやはり滑走路逸脱を引き起こし、あやうく黒海に機体ごと飛び込んでしまうところでした。
LCCだから事故が多い、ということは本来はあってはならないのですが、どうしても国による管理が甘くなりがちな新興国では、こうした傾向が見受けられるように思います。