なぜ受験勉強では「テクニック」がズルいと言われるのか

PRESIDENT Online:「仕事人×生活人」のための問題解決塾
191Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
受験勉強だけではなく、語学試験、資格試験など多寡はあれ「テクニック」が必要になります。例えば、TOEIC。200問を2時間で解くわけですが、英語の理解はもちろん、情報処理の速さが重要になります。図を使った問いや、複数の記事の内容を合わせて考えないと正解に辿り着けない問いもあります。いかに200問解ききるかを考えた場合、イディオムや文法部分を早く終わらせ、最後の重いパートまでいけるかが大事になるでしょう。

何にせよ、自分がその「地点」まで辿り着きたいと思った時に、そこには「枠組み」がある。その枠組みのなかでいかに工夫できるかではないでしょうか。
TOEIC専科の塾は、その枠組み、それに応じたテクニックを教えているということになるかと思います。

一方で、その枠組みでは高得点でも、別の枠組みで同じように得点できるかは分かりません。
バカにならないようにする。

受験テクニックで合格できるのなら、それでいいでしょう。大学合格がゴールじゃないんだから。

「ズルい」とか「テクニックでしょ」なんて言うのは負け惜しみです。固定観念で自分の可能性を閉ざしてしまう方が残念。

突飛な解答を「こいつ面白いじゃん」って評価されるような試験は理想的ですね。

学生のバイトが採点する記述式試験や従順な生徒が好評価になる内申書などは、受験生の可能性をつぶしかねない。

自分で考える人を生み出す。バカを生み出さないようにする。そのために、自分が頭の固いバカにならないようにしましょう。
「ペーパーテストに合格するには、受験日当日に合格最低点以上の答案を提出すること」

ペーパーテストでは、これがすべてだと思います。

どれだけ努力しようが、難解な書籍を読んだりしようが、提出する答案に書くことができなければ、少なくとも受験勉強としての意味はありません。

私も、昔、「最強の勉強法」(「最短で結果が出る超勉強法」の文庫版)を出版した後、何度か販促のための講演をやったことがあります。

「要領だけで合格したら、合格後困るんじゃないですか?」
という質問をいただいたこともありました。

しかし、私は全く困りませんでした。

出題者だってバカじゃありません。
きちんと押さえるべきところを出題し、それをクリアできた受験生を合格させるよう工夫しています。
仕事という点においては、単に頭がいい人より、テクニックでいい学校に入った人の方が活躍できると思います。
私は受験勉強のテクニックはズルいと思いません。
私がいくつかの大学で授業をした感覚からすると、難易度の違いで、圧倒的に学習に対する意欲とズル賢さが違うと感じました。
テクニックばかりに頼る人は、仕事において大成しません。
学問においても大学以降では通用しません。
結局は考え方です。

関門を通過するのにテクニックは使えますし、小手先の部分はテクニックは使えますが、
やはり本質的な能力の鍛錬が必要だと思います。
テクニックを人頼りで得るのか、自分で考えるのかでその後の実力に大きな差がでてきます。テクニックは、ただの効率性ではなく、さらに上にいくためのものと考えれば、ズルいという感覚はなくなるはずです。
話の流れの都合だと思いますが、前半部分と後半部分で観点が変化しましたよね。

自分の頭で考えられる面白い人間を評価する受験制度が本当は大切と考えつつも、受験勉強は受かって成功体験を掴ませることが子供達を伸ばす現実策という葛藤があるのかなと推測してしまいました。

テクニックで点を取るには、その意図を理解して適切な場面で適切なテクニックを使う必要があります。これが出来ていれば何の問題もありませんが、現実的には本質を理解できずテクニックに溺れる生徒も多いと感じています。

一方、とりあえずテクニックを覚えた後に、それを使いながら本質を考えると後から正攻法が理解できたというパターンもあったりします。
ルールの範囲内なら公平でしょ