感染力、致死率、終息時期…新型肺炎とSARSどう違う
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新型コロナウイルスの致死率についてときどき議論が行われている。これを定義するなら『感染した人の中で死んだ人の割合』ということなのだが、これを現段階で推測するのは少し難しい。
単純に現段階での感染者数と死者数から割り出せば・・・259/11374=0.0227.. となり、約2.3%となるが、実はそれは正確ではないと思う。
理由は2つ。
1:感染していてもコロナウイルスとカウントされていない人達がそれなりにいることが分かっているから。主に無症状や軽症状で病院にいかなかった人達だが、重篤であったとしても武漢市で病院で対応してもらいない場合も現段階では感染者数にも死亡者数にもカウントされていないはずだ。
2:最終的に死んでしまう人も感染が分かった時点では死んでいない(タイムラグ)
例えば致死率が100%のウイルスXだとして、発症し(その後に感染認定して)5日後死亡するといった場合。加えて感染者が初日10人、5日後に100人、更に5日後に1000人と増えたとして、
初日、感染者数10名、死者ゼロ。致死率0%??
5日後、感染者数100名、死者10名。致死率10%??
10日後、感染者数1000名、死者110名。致死率11%??
これは致死率100%であっても感染が広がり、死ぬまでのタイムラグがあるから、そう錯覚する。
また上記の2点以外にも、若者と高齢者では致死率は変わってくるだろうし、不衛生な場所にいるかで感染率が変わったり、治療が適切に受けられるかどうかでも致死率は変わってくるだろう。
いま武漢では満足な医療が受けられないと聞く、それは致死率が上がる要因。だが一般的な治療を受けられた場合の致死率を考える場合は補正した方がいいと思う。