新型肺炎、帰国者に思いやりを 「特定の人避けるなど差別的行動は意味なし」
コメント
注目のコメント
気持ちはわかりますし、思いやりは大事だと思いますが、今メディアが報道すべきは冷静になれ、とか思いやりを、とかいう情緒的な言葉ではなく事実です。
河野防衛大臣はtwitterで以下のようにツィートしています。
国内の新型コロナウイルス感染者のうち、1名は全快、3名が軽快、1名が軽快傾向、3名が症状安定、1名が治療中、2名が症状なしで入院中。
こうして感染者が順調に回復していることが伝われば、日本の高度な医療体制なら早期発見さえすれば重症化せず、ましてや死に至るリスクも少ないことがこの短文からでも十分理解できるはずです。
メディアは公衆衛生に関することに関してはパニックを煽ることはもちろん、お涙頂戴や自社の主張補完などの政治利用ではなく、迅速かつ正確に事実を伝えていただけるに注力することをお願いしたいと思います。
それが国民に安心をもたらし、パニックを防ぎ、患者に対し疑惑の目を捨て思いやりを取り戻す唯一の方法です。大切なメッセージを含んだ良い記事だと思います。武漢にいらして大変な思いをして帰国された方、感染した方は被害者であり、それを加害者のように取り扱う報道やコメントは許しがたいと私も感じています。
また、「現代の感染症の流行感はSNSが作る」と様々な専門家が警鐘していますが、コロナウィルスへの傾倒の間にも、予防法や治療法の選択肢が存在するインフルエンザが現在進行形で国内でアウトブレイクしており、複数の病院で「病棟閉鎖」といった状況に追い込まれていることも、医療者には見えているが一般の方には見えないギャップとなっています。
国内での母数も含めて未知数な中で、現状の「致死率」などで比較する以前に、このインフルエンザが毎年約1万人もの命を奪い続けていること、国内での流行は全く終わっていないこともまた、併せて再認識いただくことも重要だと思います。
コロナウィルスかもしれず外に出て人に迷惑をかけたくないとして、本当はインフルエンザで治療が必要な方、生命維持に一時的な酸素投与が必要な方の治療機会を奪わせてはいけません。コロナウィルスへの不安や対策が、結果としてコロナウィルス、インフルエンザ両者の収束に繋がることを願うばかりですが、過剰行動がかえって負の方向に働かないよう適切な啓蒙をという思いも強くしています。そしてそれは、決して医療従事者がコロナウィルスを「楽観視している」ということではありません。大事な視点。一方で、帰国者が感染を持ち込むのではないかと心配してしまう方の気持ちも理解できるので、そういった不安を払拭するためにも、武漢から帰国した方々は検査を受けて感染有無を確認して頂きたいと思います。
なによりご本人のための検査ですし。