なぜ日本の学校は「お金」について教えないのか
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僕は所属しているNPOの関係で専攻が法ということもあり社会科、特に政治などについて小中学生に話す機会が年に数回あります。
社会人ではないし、企業のように利益が関わることもないので指導に関して拘束してくる規約はないですが、毎回話す内容には気をつけています。
例えばアベさんの政治ってどうなの〜?とか聞かれますが、そういう内容は良い部分と悪い部分、そして他に比較できる対象も全部話します。
それは生徒が決めることなので。
タブーを設けるのは知的好奇心の減退に繋がるのでしません。
実際にやると非常によくわかるんですけど、この類の話は確かに難しいんですよね。
特に教員みたいに全国で均一に行うとなると、その保証は一層しにくくなります。
でも、やっぱり生徒がこれからの複雑な社会で生き抜くには、中学卒業で社会に出て行く子もいるので早い段階で政治経済について伝えていかなくてはならない。
これから社会科教育に関わるにはそういう話題と関わって行くことは大切なことなんだろうなと思っています。
そしてオブラートに包みつつ伝えるにはやっぱりゲームがいいですよね〜
僕も政治について良い感じにゲームにできないかなって考えてはいますが…
注目のコメント
授業は楽しそうですしお金に関する知識は習得できる思います。
同じゲームを使ってもう一つ教えてもらいたいことはお金を目的化すると良いことはないことです。
みんなで楽しんで買いたいものが買える世界から独り占めする人が出てくることもあるのですが、お金が目的化する過程や心理状態を体験して本来の皆んなでゲームを楽しむという目的と異なってきてないか考えさせることも大事だと思います。
銀行で働いていると相続とか倒産とか脱税等、お金にまつわる色々なことに接する機会があるのですがお金が目的化してしまって人間関係までこじれてしまうことも少なくありません。とても興味深く 楽しい内容。
子供だけでなく大人も受けたい授業。
日本の文化にはいくつかのタブーがあったが、だんだん薄くなってきた。 子供も大人もお金や金融をオープンに話せる環境は、変化の激しい今の社会を受け身でなく生きていくために必要。面白いですね。そして「アクション王国」の終焉が中々衝撃的です。
『そんな「アクション国」でしたが、ある日、突然、消滅しました。それは、借金がかさんでしまい、つらくなってしまう子が出てきたからです。 … ボクが、このとき、すごく悔しかったのが、その借金で困った子たちは自分からまったく動かず、誰にも助けを求めようとしなかったことでした。その子たちが動きさえすれば、絶対に誰かが手を貸してくれただろうし、もしボクに「こんな会社をやろうと思うんだけど」と言ってきたら、「銀行からお金貸すよ、援助もする」と全面バックアップもできたのです。』
市場経済が想定できなかった、非合理的にも見える人間行動、現実にもあるこの生々しい既視感。