世界経済に中期リスク、一段の金融緩和で解決できず=IMF
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今月中旬にIMFを訪問した際に当方が指摘したポイントの一つは、いわゆる’low for longer’を最初に経験した日本が得た重要な教訓が、金融危機の回避にあるという点です。
そうした環境の下でも、通常の景気循環であれば金融緩和や財政刺激といったマクロ政策で何とか対応できた訳ですが、金融危機とそれに起因する大きな景気変動には対応が困難で、影響が長引いてしまったからです。
その意味で、エイドリアン氏が最後に強調している金融危機の回避は、緩和的な政策の副作用の抑制だけでなく、その後に生ずる問題を抑制する上でも不可欠となります。極端な金融緩和緒で積みあがった官民の「債務水準」と中央銀行のバランスシートと超低金利。短期的な成長を追った結果「中期的なリスク」が着々と増しているのが世界の現状であるように感じます。金利が超低水準に沈み中央銀行が抱える資産が膨らみ切って、中央銀行はいざという時の打ち手を失っています。「一段の金融緩和は解決策にはならない」というのはその通り。財政支出も似たような状況です。金融政策も財政政策も、潜在成長力を前提に過熱と後退を均すのが本来の役割で、それを超える成長を目指す手段ではないという原理原則を思い出すべき時なんじゃないのかな (@_@。フムフム
それはそうでしょうね。
特に日・欧は流動性のわなで金融緩和の余地が限られてますから。
逆に米国で金融緩和をやりすぎれば、バブルのリスクが高まるでしょう。
日・欧は財政政策が必要なのに財務省とドイツが反対だし、米国はバブルのリスクがあるのに大統領がマイナス金利にしろとかトランプ減税第二弾とか言ってるし、なんだかなぁといった状況です。