クレイトン・クリステンセンさんが死去。「イノベーションのジレンマ」で知られる経営学者
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朝からクリステンセンの論文を二本おさらいした。①イノベーションのジレンマへの挑戦、 ②セグメンテーションという悪弊。①は前職時代のデジタルシフトから会社経営者になった今でも組織・サービスづくりの指針として。②はマーケターとしての基本的な視座。社内メンバーやクライアントともいつもこの視点で話をしている。多分これから先もお世話になります。ご冥福をお祈りします。
まさに私にとっても偉大なグルであるクレイトン・クリステンセン氏が突然の逝去…。まだ67歳とお若くショック。
クリステンセン氏がなかりせば、今の私もいなかった、と堂々と言える。拙著『破壊』も大きな影響を受けた。一度で良いから直接お会いしてお礼を申し上げたかった。
R.I.P.これを機会に不適切な訳を指摘しておきたい。
「イノベーションのジレンマ」ではなく、
「イノベータのジレンマ(innovator's dilemma」です。
既存企業のイノベーションを追求する人(追求する企業)は
既存顧客に要望にさらに応えようとする=持続的イノベーション。
新興企業は、機能が劣るが極端に安い製品(ローエンド破壊)や
新しいニーズを実現するけど、既存機能がなかったり劣る製品(新市場型破壊)を追求する。
こういう企業のすべてが成功するわけではないが、
やがて、それらの製品の機能が改善され、既存顧客のニーズも満たすようになる=主流製品の交代が起こる。
こういう製品やビジネスモデルを「破壊的イノベーション」とよぶ。
既存企業(持続的イノベーションを追求するイノベータ)は、既存顧客にこたえようとすることで、かえって破壊的イノベーションへの対応が遅れる=ジレンマがあるという理論です。
クリステンセンさんは、私がもっとも尊敬する経営学者の一人。
弔辞は以下に書きました。
https://newspicks.com/news/4571521?ref=user_204801