【スクープ】メルペイによるOrigami買収は「救済」だった
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年間2億円の売上で25億円の赤字を垂れ流す会社で、かつ顧客基盤も一桁少ないところを買収するのに支払う金額は備忘価格程度かなと推察します。
1円で買っても、サービス止めたり、リストラ費用含めて、下手すると赤字25億円といった規模ではかかるのでしょうから。
店舗ネットワーク(正確には、それを開拓、深耕するためのアライアンス)を買うためであったとしても、中央信金だけでなく、各信金を一つづつ丁寧にネットワーク化できていて、具体的なところまで落ちていなければあまり価値はないと思います。
私も地方金融機関や、地方商店街と仕事する機会多いですが、そのスピード感は、スタートアップする企業と比較するべきでもないのは自明で、とても時間かかるし、かけなくてはいけまけん。
結局、メルカリが、今後、自分で丁寧にルートセールス繰り返していくのだとしたら、ORIGAMIが破綻したので、中央信金とはうちでやりましょうでも済む話だと思います。
時間を買うにしても、自身も赤字の中で、キャッシュもそこまでないですし、中央信金との提携だけに100億単位のお金は出せないでしょう。誰がどう見ても400億円を一度つけたのは凄いなと思います。
本当はセゾンがそのままやり切るってのが筋だったように思いますが、彼らも競争には加われないと断念したということですかね。
「もうタダでいいので従業員を守ってください」
「(採用費とネットワーク開拓で10億円ちょっとだと思えば)やりましょう」
くらいだと拝察します。
あくまで、限られた情報の中での私だったらの感覚ですが。周りが何か言うかもしれないけど、キャッシュレス社会を8年前から信じてきたOrigamiは本物のスタートアップと言いたい。
誰も相手にしない畑(以前にただの荒野)に立って、ここに金が埋まってる!と叫んで掘っていくのがスタートアップ。
正直Origamiを使ってるユーザーは見たことないですが、多くの加盟店では今のキャッシュレス戦争前に出てきたWeChatやAlipayよりも先に入っていたことを覚えています。
とはいってもあんなに頑張って加盟店数19万と、他の企業と一桁違うのが他人ですが歯痒く思います。
メルカリは加盟店数に加えOrigamiが持つ信用金庫との販売路線を確保できたことが一番大きなメリットですね。ペイメントサービスは既に資本投下量勝負の世界なので、今回の買収が競争のランドスケープを変えることになるとは思いません(個人の感想です)。
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資本投下量勝負の世界線のケースで言うと、2000年代のADSLなど高速通信の世界。ここでは、現在のペイメントサービスと同様にたくさんのベンチャーが産まれていました。そして業界再編が繰り返され、意味のある規模で生き残ったのは大手資本だけ。
最大の業界再編は、ソフトバンクのeAccess買収でした。あのときは、規制産業における通信帯域という権益を持っていたeAccess(eMobile)は、その権益の価値にてソフトバンクに対してプレミアムでのイグジットになりました。
現在の本邦ペイメントでも、もっと業界再編が進むと思います。けれども、かつての通信帯域のような貴重な権益は存在しないインダストリーなだけに、今回のOrigamiのように過去に投下した資本対比で安価の買収が続くだけの気がします → 最後に振り返って見て、累積で得したのは還元を楽しんだ消費者だけに。