谷川九段が敗れB1陥落 来期も「気持ちを入れ替えてやる」 名人戦順位戦

コメント

注目のコメント

• 薬師院 仁志

  帝塚山学院大学 教授

  ・2020年01月23日

  私は、将棋についての知識はゼロで、ルールさえ知らない。しかし、谷川氏は私と同年代で、若い頃は新人類と呼ばれた世代である。それで、何となく勝手に応援していた。この年齢になると、頭脳よりも体力が難しいのだと思う。私が研究し、原稿を書く際も、３０代の頃のようなペース配分では進められない。座り続けることも、目を使い続けることも厳しくなって来るのだ。老眼だし肩も腰も痛い。高収入にはなれなかったが高血圧にはなった。その一方、亀の甲より年の功という面もあり、その辺りを上手く乗り切りながら仕事が出来るようにもなった。研究や執筆の場合、コツコツと積み上げるような仕事なので、体力面の衰えを工夫でカバーできるのだ。しかし、将棋の場合、20以上も年齢が若い相手と同じ条件で戦わなければならず、その点が非常に辛い所なのではないだろうか。ちなみに、コンピュータ相手の将棋でも、人間の側のハンデは体力だと思う。人間は、疲労するのだ。いずれにせよ、偉大な谷川氏のことだ、まだまだ終わらないだろう。