【高宮慎一】ピークアウト前夜。ベンチャーの「二極化」が始まる
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注目のコメント
昨日のニュースもあって、タイムリーな記事ですね。
今年は大型調達を済ませた目立つスタートアップで行き詰まる会社が何社か出てきます。
スタートアップである以上、それ自体は仕方ないことですが、現在のベンチャー投資額の多くを事業会社が占めている現状を思うと、羹に懲りて膾を吹くといった状況に陥らないかが、やや懸念事項です。
広く社会全体から見れば、スタートアップの活動は新たな産業を創出するR&Dであり、個々のスタートアップはその一つの駒という位置づけ。
R&Dである以上、うまくいくものと、そうでないものが出てくるのは当然。
今後、風当たりは厳しくなりますし、既にその兆候は表れていますが、スタートアップが事業を展開する過程で道義に悖る出来事がない限りにおいては、失敗もまた前向きに捉えたいところ。
こちらもご参考までに。
スタートアップ「冬の時代」に備えて
https://newspicks.com/news/4367721【ピックで遅れてしまいましたが、、、】
間違いなく日本のスタートアップ業界はステージが一つ上がったと言える。未上場のうちに百億の桁での調達が可能になり、数百億~千億の桁で上場も夢の話ではない。実際メルカリ、サンサン、フリーと2年間で3社上場し、未上場のパイプラインに入っているところも数社ある。
また、記事中の資金は既に集まっているから、景気が悪くなっても完全に止まることはない、起業家のレベルも完全に一段上がったというポイントからすると、今後もこのペースは維持されるだろう。
すると日本のスタートアップ業界にとっての今後のチャレンジは、1000億企業を超えて、1兆円企業をどう作るか、持続性のある企業をどうつくるかだろう。不況時に懸念すべきことは、記事中で触れられているExitが難しくなることに加え、事業法人からの直接投資も縮小される可能性が高いことです。
EntrepediaのJapan Startup Finance 2018によると、国内における2018年の投資額のうち実に4割以上は事業法人による直接投資でした。
新規調達はもちろんのこと、フォローオンでの調達でさえ縮小される可能性があります。
また、マクロトレンドでいうと今後はクロスボーダーな案件が増えていくだろうと思います。
少子高齢化・人口減少に伴い日本市場だけでは急激な成長を維持することは難しく、未上場時/早いタイミングでの海外進出が求められていくようになると思います。