ボーダフォン、リブラ協会から離脱──ビサ、マスターカードなどに続く
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個人的にはリブラの役割は現在のCBDCの波を起こす、という点で終わったのではないかと考えています。それは十分に大きな役割だったと思います。昨年11月、以下の共著を発刊させて頂きましたが、私は当初より「そんなに脅威を煽ってますが、脅威であればあるほど承認されないでしょうし、誰も協力しないと思いますよ」と述べてきました。結局、現状はそうなっているように見えます。
リブラの正体 GAFAは通貨を支配するのか? <日本経済新聞出版社>
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-GAFA%E3%81%AF%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%82%92%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%A9%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4532358426リブラの騒動によって、米国の議会がデジタル通貨に対し否定的になったことを契機に、中国がDCEPの取り組みを加速させました。米国内でもその後、デジタルドルの検討を始める動きも出てきています。
日銀も欧州やBIS等と共同でCBDCの検討を始めるという発表が先日ありましたが、このように各国からCBDCへの取り組みが表明されている中、リブラの実現性はさらに低くなっていると思います。
リブラは、後世で振り返った時に、あの発表が各国がCBDCへの検討を本格化する契機だったね。というメルクマールにはなったのではないでしょうか。Facebookが主導するデジタル通貨「リブラ」構想から、ボーダフォンが脱退。計画では、2020年の開始を目指していたリブラですが、不透明感が強まってきています。一方、各国政府は、ここへ来てデジタル通貨の研究を加速させてきています。