(インタビュー)ラディカルにいこう 米政治経済学者、グレン・ワイルさん
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年末に出版された『ラディカル・マーケット』の著者、グレン・ワイル氏による刺激的なインタビュー記事です。本書の監訳と日本語版解説を担当しました。解説は東洋経済オンラインに転載されています。全文無料ですので、ぜひご参照下さい!
https://toyokeizai.net/articles/-/319184
以下は、インタビュー記事からの引用。印象に残った箇所をいくつかご紹介します。
“[左派に対して] 問題の解決を国家に託すところが根本的に弱い。左派が忌み嫌う独占企業と同じぐらい、国家も問題だらけです。そもそも国家は多数派に従う。その多数派が、トランプ氏を選んだのです”
“求めるべきは中途半端な『ハーフ&ハーフ』ではない。ミルトン・フリードマンの自由主義より市場の利点を追求し、かつ、カール・マルクスの社会主義より平等や協働をめざす社会です”
“今のデジタル経済は封建制と同じです。利用者は小作人。プラットフォームという領主の土地に住ませてもらい、こつこつ耕す。データという『収穫』は領主が召し上げる。問題は、小作人にはよそに移る自由も、仕組みを改善させる動機もないことです”
注目のコメント
"自分が利用権を持つ資産の価格は、好きに設定できるようにします。共有資産ですから、利用料として価格を基準に定率の税金を毎年かける。すると価格つり上げは防げます。同時に、その価格で買いたい人が出たら、必ず売り渡す決まりも設ける"
私有財産の廃止というより、(特に固定)資産への課税強化という概念のような気もしたがどうなんだろう。最後のいつでも売り渡す決まりというのはパッとイメージできず。テレビや携帯の電波をただの認可に留めず、課税ないしは運用企業へ課金の対象とするのは大賛成です。
通信キャリアの利益率高すぎだし、テレビ局は胡坐をかきすぎ。