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【独自】「違法木材」で囁かれる、東京五輪のダークサイド

NewsPicks編集部
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  • (株)都藤商店 専務取締役

    関西地方で材木屋を営む者です。
    林業では無い木材流通の視点から筆をとらせて頂きます。

    山と街の中間で需給の調整弁となるべき我々材木屋が、目先の利益に追われて、日本建築の啓蒙活動と現代生活へのアジャストを適切に行ってこなかった為、川下の流通を滞らせた事も今日の状況の一因かと認識しています。

    戦後復興から高度経済成長期にかけての旺盛な住宅需要の中、施工の簡素化・迅速化のニーズに応えて技術革新と置き換えが進みました。

    ①柱や梁・桁はプラスターボードや合板の裏に隠れ、②瓦葺が金属ルーフに変わる事で屋根を支える垂木や広小舞といった部材が減り、③板張りや漆喰塗の和室がクロス張りの洋室に変わる事で床板や腰板・畳下の杉板が消え、④更には冠婚葬祭等を家で行う事が少なくなった事で床の間や座敷が無くなり、天井板や絞り丸太といった銘木の需要が激減しました。

    つまり、日本の住宅における木材利用の在り方がすっかり様変わりしてしまい、節の有無や木目の綺麗さ、樹種そのものの希少性によって区分けされていた従来の価値や価格が維持できない現状を招いたのです。
    山林の維持には莫大な手間隙がかかります。ところが、手間隙をかけても川下でペイできないという現実、後はもう推して知るべしです。

    一方で、木材を多用した空間内での人体への影響を立証する実験結果が近年相次いで報告されています。例えば、九州大学で行われた睡眠時の呼吸を測る実験では、新建材に比して良好な結果が得られています。https://www.nishinippon.co.jp/item/n/225108/

    また、街中のビル等の外装面に木材を利用する事で、アスファルトの照り返しを緩和し、市街地気温の上昇を和らげる取り組みも為されています。

    長くなるのでごくわずかの例示ですが、この辺りに、今後のヒントと可能性があるのではないでしょうか。住宅だけではなく、ビルやオフィス・店舗等の内外装へと範囲を拡げて、木材利用の在り方に社会の関心が向いてくれないかと川下から願ってやまないものです。


注目のコメント

  • EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング パートナー

    この記事に書いてある通りです。

    日本の森林は事実上の放棄をされているところが多くなってきています。
    国産材は一時期輸入材に抑えられてしまい、育てる林業をやめ、植林や間伐などを怠り、死の山と化しているところが多くあります。

    しかし、全く希望がない訳ではありません。
    我が家は木造建築でほぼ国産の無垢材で建てられています。
    先日、その無垢材を提供してくれた材木屋さんのお話を聞いてきました。

    その会社は、和歌山県田辺市にある山長商店という会社で、江戸時代から林業を営んでおり、木材の生産でグッドデザイン賞を受賞しています。

    その会社は5000haもの森林を保有し、植林・製材・プレカット加工までの自社一貫体制を確立しており、林業と製材を一体化することで適時適切な供給・トレーサビリティ、そして、高品質、低価格を実現しています。

    林業では、1haに5000〜6000本(吉野杉は9000−10000本)の苗木を植林し、60年後に出荷は1000本する計画だそうです。
    その時、木を強くするため、年輪幅を2−3mmにするよう、15年目で除伐・間伐し、その後5年おきに実施するそうです。

    製材では、工場がJAS認定を取っており、含水率や強度を測定し、破壊機でもサンプル検査をした上で、
    柱材に含水率、強度、産地、シリアルナンバーを刻印して出荷するそうです。

    このような誠実かつ堅実な事業者も日本にはまだおり、これから長い時間はかかりますが、まずは、このようなビジネスモデルの模倣から始めるべきではないでしょうか。


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    (株)スマートアグリ・リレーションズ(バイオマスレジングループ) 社長執行役員

    日本の木材輸出額は伸びています。H30年は前年比7%の増加となり、41年ぶりに350億円を超えました。
    国産材の輸出は急増していますが、販売価格は原価割れで山主の利益還元にはつながっていません。
    しかも、九州地方では、輸出するために木材を切り出して搬出していますが、植林をしていないため、伐採されたままとなっています。
    水産だけではなく、森林においても資源管理の仕組みを再構築する必要があります。
    https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/riyou/190208.html
    https://webronza.asahi.com/business/articles/2018062900007.html


  • 株式会社農天気 代表取締役農夫

    コンパネ。農業でもよく使います。
    とにかく便利で丈夫、金額も1枚2000円程度。確かに多くの現場で使い捨てられているようですが、少しでもリサイクル流通などできれば使い道はいろいろあるだろうと思います。
    もちろんリサイクルして儲けが出るわけではないでしょうから、そこは仕組みが必要でしょうが。
    農業はこの10年でかなり国民の注目関心度が高まりましたが、林業漁業はまだまだ、より深刻な人材不足や流通の不在があるのだろうと思います。

    思えば、私が農業に転職したのは
    テレビ朝日の「素敵な宇宙船地球号」という環境問題番組でフィリピンの熱帯雨林を取材したのがきっかけでした。
    ルソン島北部をヘリで撮影すると360度見渡す限りハゲ山のエリアがあって
    乾期には干魃、雨季には土砂崩れとなっていました。
    そこに暮らす人々はそれでもわずかな林を薪や炭にして現金収入にしているという状況。

    生態系に対する節度ある振る舞いができなくなれば国土が滅んでしまうという事実を目の当たりにして
    メディアの仕事から農業生に転職したのでした。
    しかし、実際には現代農業もビニールマルチはじめ多くの資源を消費する方法が採られています。
    消費した方がコストが安いという現状を変えるのはいろんな産業にとって身を切る痛みとなるでしょうが、まさに技術力と知恵で改善できるようにしていきたいところです。


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