コト消費の次は「イミ消費」?――シフトする食の消費価値観
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私が地方の伝統食品を研究するようになって10年余りで気付いたことは、サイエンスは、製品開発・品質向上、製法の改善だけでなく、文化のイミ付けや物語づくりに貢献できるということである。
地方の発酵食品でどんな種類の微生物がどんな風に働いているのか、地方でよく飲まれるお茶はどんな匂いが特徴的なのか、それだけで面白い物語になるし、それを知った人は嬉々と他の人に話したりする。それはこれからも文化を育てることになる。
ブラタモリに出てくる地質の専門家たちは、皆生き生きと語ってくれるが、その一方で地質学の基礎研究分野は短期的目線で「社会の何の役に立つの?」となり、彼らの大部分は常に研究費に困っている。
10年くらい前までは、短絡的に役に立つこと、目下の欲望を満たすことが明らかなことの評価がどんどん高まる傾向にあった。
イミ消費への流れは、長期的な視点で文化の醸成を良い方向に導いてくれるのではないかと、とても期待している。