「いきなり」大惨事のウラで急成長、「やっぱりステーキ」とは何者か
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RIZAPで代表されるようなパーソナルジム利用者にとっては、いきなりステーキの価格は問題ではなく、むしろ食事制限をしっかり出来る手段としてありだと思っています。
減速した理由は、やはり実際の体力以上の店舗数拡大と、食事空間としては過剰に感じる社長の露出ですかね。
一方で、やっぱりステーキは賃料の高いエリアは厳しそうな価格帯ですね。東京だと郊外店舗が中心になりそうですが、好立地は既に他のチェーンで埋まっているので、店舗開発はハードルが高そうです。小規模ステーキ店と考えると、経営戦略的にはマーケットリーダーに対するコスト集中戦略とも見えますが、それ以上にいきなりステーキとは異なった顧客体験価値を提案していると見ています。実際に来店して体験して頂きたいのですが、この記事に記載の通り「赤身は感動的な柔らかさ」。加えて溶岩プレートで赤身を焼く、ライス&サラダ&スープのお替り自由、というサービスを総合すると、いきなりとは異なる価値を提供していて、価格だけではなく「肉を食べる」という体験自体についても優位性を持っていると思います。
更に秀逸なのはオペレーションで、肉のポーションを定型化している、外側だけを焼いて熱した溶岩プレートで提供するために提供時間が早く、ビュッフェスタイルでライスを提供する、食券システムなど、効率的と感じました。あれだけ人気があったということはマーケットがしっかり存在するということ。
セカンドペンギンとしてファーストペンギンの失敗を乗り越えていけるかどうか。
基本的にはいきなりステーキより小さくして1000円を維持した、というところなんですかね、記事を読む限り。
いずれにしても低価格競争を国内でやっているのは消費者としてはうれしいけど経済としてはなかなか微妙だなと思ってしまいます。