CO2から資源、「厄介者」の変身 温暖化対策が進化: 日本経済新聞
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一例をあげると、産業用炭酸ガスとしての活用はエア・ウォーターのHPによれば年間約100万トン。つまり炭酸ガスとして100万トンのCO2をUtilizationできている、と言えます。
このように、CCUはいいと思うけれども、どれくらいインパクトあるんですか?という点をちゃんと定量的に数字を出してほしいんですよね。技術の紹介だけでなくて、「それで年間どれくらいCO2が活用できて、何がどれくらい増産されるんですか?」という点を教えてほしいんです。
別の目線でいうと、資源エネルギー庁のデータを使うと、全体として国内の石炭火力発電所がUSC(超々臨界)に置き換わると1500万トン/年ほどCO2が減る、とされています。ざっくりいうと石炭火力発電所からでるCO2を7%くらい減らせる、という感じでしょうか。
https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/mitoshi/005/pdf/005_07.pdf
極端な話、CCUでかかる社会的コストより超々臨界に置き換えれるのにかかるコストが安いのあればそっちを選ぶのも手だと思うんですよね。だって別に減らせるCO2には色はないわけですし。個人的には、温暖化対策としてのCCUには懐疑的です。理由は、直接利用に関しては、温暖化にインパクトのあるほどの需要がないし、燃料転換にしても、CCSの方がコストメリットあるのではと思うからです。
直接利用の需要は以前別の記事で調べました。石炭火力100万kw規模から数十機分もCO2回収したら、年間のco2需要を満たしてしまいます。しかもこの需要にはEORを半分以上含み、需要は世界中に分散してることを考えると、どんなに頑張って直接利用しても温暖化対策としては焼け石に水でしょう。
https://newspicks.com/news/3725912/
燃料転換に関しては、燃料なので需要はそれなりにありそうです。ですが、補助金や炭素税なしで経済的に成り立つことはないと思います。そこはccsも一緒ですが、燃料を回収地から輸送しないといけないことを考えると、ccsの方が有利なのではと考えます。
ただ、CCSできる場所がどれぐらいあるとか、燃料転換の具体的な経済性などは調べられてないので今後の課題とします...