スタートアップは鍵となる従業員に何%の株を渡せばいいのか
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12月は例年IPOラッシュですが、各社の「新規上場のための有価証券報告書」を見ると、同程度の知名度のスタートアップであっても、SOの配布方針や実際に各個人が得るリターンは、会社によって大きな乖離が生じているようです。
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/
求職者の立場としては、会社の成長に向けた見通しと同時に、インセンティブ設計についてもきちんと理解し、納得したうえで転職先を検討なさるのがよいのでしょう。
「ストックオプション」という言葉のイメージだけで飛びつくと、思惑と大きくずれてしまいかねません。
こちらもご参考までに。
スタートアップにおけるストックオプション付与のリアリティ
https://signifiant.jp/articles/so/個人的に交流のある元外銀のCFO各位は、在籍期間にして概ね1-3年の短期間で上場しているような気がします。
その理由は、
①彼らには目利きの力が一定あるのと、
②CFOはレイターステージで求められることが多いのと、
③転職時に複数の選択肢がある中でより良いオポチュニティを選んだからなのだと思います。
規模は会社と人によります。だいたい生株 + SOで0.5-2.0%程度を保有されているようなイメージです。ベスティング期間は本当にまちまち。
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ただ、CFOに就いた会社が上場しないケースももちろん多くあります。
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良いケースでの極めつけは最近上場したFreeeの(タイトルはCFOではありませんが)執行役員財務担当VP氏。モルガン・スタンレーのExecutive Directorから転身して半年後にFreeeの上場企業。もちろんSOを意味ある規模で保有されています。小さい規模でのIPOだと、CFOレベルのストックオプションでも数千万円規模にとどまるケースが多く、そのため
「あんなに大変だったのに、リターンもその程度なら、IPOは2度とやりたくない」
と言う人がそこそこいます。
やっぱり上場するなら、インセンティブの観点からもそこそこの規模が必要ですね。