蔡英文氏、過去最多得票で再選 台湾総統選、香港デモで支持回復
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2018年の統一地方選敗退の頃には支持率が3割を切り、党首辞任にまで追い込まれた蔡英文氏の見事な復活劇といえます。香港情勢が後押ししたとの見方もありますが、支持率の推移を見ると、18年末ごろに底を打って以来、香港の混乱が本格化する昨年6月迄の間にも、かなりの復調を遂げていたことがうかがえます。
他でもコメントしましたが、総統選は事前の世論調査通り蔡英文総統の圧勝となりました。
一方、立法委員選挙は、国民党、民進党の二大政党が過半数割れするとの見方も出ていましたが、こちらも民進党が過半数を確保し、安定政権を維持する結果となりました。
元々は内政問題で韓国瑜高雄市長にリードを許していたところを、香港の反送中デモと米中貿易戦争によって争点をずらすことに成功したと言えます。
対中国問題ばかりが注目されていますが、これからの4年で内政で如何に実績を積むかが2024年以降の鍵を握ると思います。
中国は引き続き揺さぶりをかけてくるでしょうが、こうして選挙を通じて民主政治が更に深化してくことが唯一の防波堤となるはずです。台湾の選挙熱、毎度すごいのですが今回は香港の問題もあり、一段と熱気の伝わる行事となりました。
在日の台湾の友人、多くのKOLも今回の選挙のためにわざわざ帰国し、Facebook、Instagramを通じて投票したと言う報告を見ました。
彼らは皆20代前半〜30代。
主義主張は違えど、台湾を愛し、台湾の未来を真剣に考える熱い想いは多くの日本の方にはなかなか伝わらないと思います。
日本人は台湾人のこの習慣や考えを見習って欲しいです。
正直、香港は既に手遅れの状態。
今、マカオが香港の役割を持たせるための動きもあるなか、
台湾も近い将来の自身の姿を見ていることになります。
その課題は中国依存の経済の脱却。
一方で外交を、多方面に拡げようとしても中国が邪魔をしてきます。
蔡さんの再選確実で安心しています。
しかし台湾の前途は多難です。