【潜入】ヘルスケアテック「黒山の人だかり」を追う
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CESでは有象無象のスタートアップが集まる中から面白い商品、光る技術を見つけるのも醍醐味なのですが、やはり大手企業が仕掛ける次世代の商品、研究は違うレベルだと感じる取材でした。
圧倒的なユーザーがすでにいることの強みを生かし開発される商品は、ユーザーとして「欲しいよね」と思えるものが揃っていました。
ヘルスケア部門はCESでも最も注目される分野で、今年も多くの来場者の人だかりができていました。 (edited)個人的に気になったのは、P&Gが数週間前にソフトローンチした、IoTオムツです。グーグルと共同開発したセンサーと、カメラを使って、赤ちゃんがどんな状態にあるのかをデータで理解させてくれる。
24時間にわたって、赤ん坊の母親はつねに排尿であったり、睡眠であったり、食事であったり、ケアをしないといけません。しかも赤ん坊によって、その行動サイクルや習慣がまったく違うのは、子どもをもっている人ならよくよくご存知のはずです。
P&Gはオムツを中心にして、赤ちゃんのライフサイクルがわかる、サブスクリプションサービスをはじめました。すべての分野が、データ収集とサービス化によって進化していく、もっともわかりやすいサンプルでもありました。ぜひご一読ください。DNAの情報を使う商品はほとんど信用ならないといって良いと思います。強力な因果関係は、生活習慣病についてはほとんどないことが分かっています。ただ、色々と分かっていることもあるので、DNA情報に興味をもつきっかけになればOKです。
一方、本記事で紹介されている育毛のヘルステックのように、FDAの承認をとったり臨床研究で効果を証明しているものは、間違いなく伸びます。星の数ほどあるヘルスケア関連企業のなかで、ヒトでの研究で有効性を証明できたものはほとんどありません。ヘルスケアは健康に関わるので、見栄えや味よりも「実際効くか」が大事です。当たり前ですが。
こういう観点で、医師や疫学者が参入する余地が極めて高いと思っています。