なぜ不正会計は見抜けないの?〜実例から見る巧妙さ〜
COMEMO
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注目のコメント
> 「会計不正はこう見抜け!
・伝統的粉飾はPL操作
・売上はあるのにcashが稼げていない企業に注目
・しかし、最近ではcash操作の手法も目立つ」
とのことです。私も同意見です。
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駆け出しの頃、GSレバレッジド・ファイナンスの師匠から、
「Moriくんね、企業の財務諸表(PL/CF/BS)を10年分並べてみたら良いよ。良い企業は絶対にキャッシュを稼いでいるから。長期的に見たらキャッシュとCFは嘘をつかないから」と指導を受けました。
今ではもうちょっと応用編の財務分析も行えるようになりましたけれども、長めの期間でキャッシュと資本などのBSがどう動いているのかは企業を分析するうえで必ず見ます。監査法人に勤めていた頃、とある非上場の商社を監査していた際に、
主査から「売上の監査は、契約書・納品証憑・請求書の形式チェックと
入金実績だけで問題なしとするな。スキームをよく吟味して
実質的には金融取引じゃないか検討せよ。」
と言われた記憶があります。
なお、その会社は実際に粉飾してまして、
その後あえなく倒産しました。ABSなどで在庫を担保として借り入れする場合、(本来財務CFとすべきところ)在庫を売却したということで、営業CFに計上するケースがあるとのこと。前年度比程度では見抜けないですね…。