無印良品、通販サイト利用できず 1月上旬に復旧予定
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最近割とこの手の話が増えています。
ECの更新やリプレイスをかけようとして、致命的なバグが出てきて公開できなくなるという…。
原因としては大きく2つがありえます。
1. 既存のECサイトの運用期間が長くなり、レガシーなシステムの負債が積み上がり、アーキテクチャやコードがいわゆるスパゲティ状に絡まって、バグが発生したものの何が原因なのか特定できず、解消する目処が立たない。
2. レガシーな負債が積み上がったECから乗り換えるために全体または一部をリプレイスしようとしたところ、その新システムがバグだらけで機能せず予定通りにリリースできない。
通常はバージョン管理しているものなのでいったん巻き戻してリリースしたら良いのですが、リニューアルのタイミングなどでは開発会社が変わっていたり、前バージョンが新年コンテンツと整合性が取れていなかったりと何かしら他の事情も重なっているのでしょう…。
いずれにしても、他社に先駆けてlT投資を行ってきたところこそ、この技術的負債問題を裏側に抱えているところは多く、常にリファクタやテスト自動化などにコストをかけるか、いつか精算するかしないといけない側面があります。
対応に追われている現場の皆さんが健康を損なわずソフトランディングできることを祈っています…。良品計画のEC売上は200億円/2019年2月期なので、単純計算で1日売上は約5500万円。
システム障害による1日当たりの機会損失は大きい。
参考:良品計画のEC売上は10.1%増の200億円、EC化率は6.6%
https://netshop.impress.co.jp/node/6383なんの移行に手間取っているのかわかりませんが購入履歴、閲覧履歴、メルマガ設定、商品DB、クーポン情報、色々とあるとは思いますがECで顧客ID/Password以外を移行するのはあまりいい考えではない気がします。
データコンバートに時間がかかるのとミスがあれば手作業が発生するので不退転になってしまいます。
古いサイトは残して移行期間を設ければこういう機会損失はかなり減るとは思います。ECの売上だけでなく店舗への誘導も担っているはずなので勿体無いですね
