ネットは社会を分断しない――ネット草創期の人々の期待は実現しつつある
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注目のコメント
興味深い統計分析です。質問したい点は色々ありますが、この結果は様々な立場の人にとって一考の価値があると思います。
また、 https://newspicks.com/news/4543765?invoker=np_urlshare_uid739558&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare に触れられている、Trump陣営のFBにおける巧みなマイクロターゲティング広告が如何にエコーチェンバー現象(「同じ情報ばかりに囲まれると人々の意見は補強され、過激化していく」)を生みだしたかという点とあわせて見ると、また一筋縄では行かない問題の複雑さが明らかになります。
以下は徒然なる調査へのコメントです
0.前提
・本件はインターネット調査を用いて行われています。アナログメディアとの比較が行われる中で、調査方法によるサンプルの歪みが生じていないともいえません
・年齢とネット利用度には、今日あまり関連性が無い可能性(インターネット調査に回答する時点でネットリテラシーの高さが窺えます)。ネット利用度と年齢による意見分断度合いを関連付けるのはやや無理があるかと
1. ネットメディアのクロス接触率(自分と反対の意見にも触れる人の比率)はTV・新聞のクロス接触率よりも高い
・つまりネットメディアの方が人々は多様な意見に触れている
・これはネットのエコーチェンバー効果に対する反証となりますが、上述の通り、エコーチェンバー現象はパッシブな形(ターゲティング広告)において生じている可能性
2. ソーシャルメディアを利用し始めた後に、分極化指数(意見が平均からどれだけ離れているか)の低下が観察される
・これも興味深い結果です
・6ヶ月後だけでなく1年後の調査も取れるなら、ネットの継続的な影響を見るという点で興味があります
・何故なら、ここに行動バイアスが影響している可能性があるためです。新しい行動習慣を取る(ネットメディアの利用を始める)時、「新しいことを始める」行動自体の心理的な(ポジティブな)バイアスが結果に影響を与えうるように思います僕はなんか違う気がする。
まず高齢者ですが高齢者はもともと考え方が固定されがちでその世代は新聞を読んできた世代なので新聞の論調に大きく影響されていると思う。
次に若者。多くは政治自体に関心が低い。選挙にいかないくらいの人の政治的な傾向を探ってもあまり意味がないように思う。
その上で政治に関心がある若者はどうだろうか??・・・選挙の結果をみても20代の自民党支持は多い。その1つは就職状況が良いといったこともあろうが、政治に関心のある若者はネットで情報を収集する傾向があり、ネットでは保守系の番組が多い。もしそこで分断はおきていると思う。
またBLOGOSのようなところには保守的・リベラル。双方の記事が乗るがコメント欄は保守的な人のものが圧倒的に多い。著者は記事の中で「雑誌の方が選択的接触は多い」としているがネットは簡単に見られるのだから当たり前。
その上でその情報に触れることと、それを支持するかは別で、保守的な情報に多く触れている人はそっちの考えになりやすく、リテラなどの記事を酷評するために見てたりする。
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ネットの情報は玉石混交ではあるが、テレビや新聞の報道の裏が取れたりする。国会中継や官庁の発表資料・・・つまり一次情報にあたることができる。それによってマスコミがいかに情報を歪めているかなどがわかる。
分断は保守とリベラルを分けるというよりは、オールドメディアしか見ない人とネットも見て比較する人との思考を分断しているのだと思う。
加えてネットでの情報は保守系メディアが多く、徐々に全体的に保守化しているのだと思う。それを分断というかは別にして。仮にうまくバランスが取れているとしたら、リベラル系の野党があんあにも負けないだろう。