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「ゲノム編集技術を使って人の受精卵の遺伝子を改変し、子を誕生させる研究や治療亅
の言う意味を正しく捉えて、このニュースを考える必要があります。
特に「受精卵」「子を誕生させる」という文言は、不妊治療で使わなかった余剰胚に遺伝子編集を施し、それを子宮に戻さなければ研究して良い、あるいは必ず致死のため生まれてこない場合は検討できる。などが考えられているからこの表現になっていると思います。実際に世界で初めてヒトの受精卵に編集技術が試行されたのは後者のケースです。
受精卵の遺伝子編集は、特別に考える必要があります。
なぜなら、生殖細胞に受け継がれるため(専門家は germ lineにのるとよく表現します。子孫に受け継がれる可能性があるという事です)、体の一部の細胞(体細胞などは、生殖細胞でなければ1代で終わりです)の遺伝子編集を行うよりも、個体に与える影響が大きく、特に慎重に考えられています。受精卵の状況だと、個体に意思決定権が無いのも1つの考えるべきポイントです。
体細胞に対する遺伝子編集は別物で議論されるものと思いますので、混同しないように注意が必要です。
中国の刑罰の例がありました、本邦では法律が追いついていないので、ガイドラインではなく、最上位のレイヤーでなんらかの規定をしておくべきだと考えます。
もちろん、法律を変えるのは時間がかかるため、技術の進歩と新たな発見に合わせて対応できるような案が求められるのは記事のとおりです。
生命の根源を揺るがすようなリスクには、当然規制をかけるべきです。
一方で、中国からの過激なニュースや、国際的な声明でも十分すぎるほど、日本に「歯止め」がかかったことも間違いないでしょう。それは、医学の進歩を、日本のポテンシャルを確実に遅め、摘み取ることにつながっているかもしれません。
日本政府には、アクセルとブレーキの間で、絶妙な舵取りが求められています。
で、技術の進歩とともに必要に応じて柔軟に改正していけばいい。
日本人はそんな倫理に反することしないやろうみたいな性善説に則っての対応なら、日本は規制が甘いから日本でやればいい、みたく海外からみられる可能性もあるわけで。
流石に中国でも医師資格を持たない大学教授が営利目的でゲノム編集の赤ちゃんを誕生させることは犯罪とされたようですが、資格を持つ人物が善意の医療行為として行ったらどうだったのか。AIなんかもそうですが、激しい国際競争の中で、倫理と経済発展との調整が本当に難しくなって来たみたい・・・ (・。・;
それより、ゲノム編集の倫理観を家庭や学校で話題にする機会を増やしていく事が大事だと思います。