正月の西武・そごうの広告に対する賛否から、広告の効果について考える
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注目のコメント
表現の良し悪しはともかくとして、短期的にであれ長期的にであれ、来店の手前から棚の前のどこかでエヴォークトセット(脳内選択肢)に寄与しない広告は効果という側面においては、基本的にダメ。
短期的に寄与するものの効果は随分計測しやすくなってきたけど、長期的に寄与するもの(=多くがブランド広告)は期間が長い上にパラメーターが多すぎて、その効果が正直十分に検証できない。
評価の基準を心に響いているかどうかにしたところで(長期的にであれ)寄与しているかは正直わからないのが現状で、結局往々にして、そのクライアントのメッセージが響く形で伝えられているかという表現の良し悪しが議論の対象されるわけだけど、そのアプローチに賭けるならそのアイデンティティで選択肢になっていったAppleのケースのように自己表現として長期的に展開しないと世の中には浸透していかない。TOYOTAの”FUN TO DRIVE”のキャンペーンあたりが、内容が的確かどうかはともかくとして、方向性としてはこの類のものになるかと。
実際、表現としてはかなり面白いけど、正月に一発このキャンペーンをやっても効果としてはあまり期待できないに一票で、(現実的にはそうではないだろうが)3年くらいこの方向のメッセージ出し続けるという覚悟の第一手ならおもしろいのでは、とか個人的には思いつつも、出稿側が「これはプレスリリース的なもので、効果は特に求めないステイトメントなんです」って割り切って展開する(西武そごうにそういう余裕があるかどうは別にして)名刺代わりの懐の深い一手ならそれはそれでいいとも思う。プレスリリースというより、名刺だな。
夏に書いたけど君の名はの提供表示入れ替えの話もちょっと近いかなとも思いました。
https://www.facebook.com/kensukey/posts/10217912466618744まさにそういうことだな。
このメッセージングの後にどんなマーケティング戦略があるのかが大切だと思う。広告販促議論はされたうえで、長期の適正投資として、打ち手があるべきです。どのブランドであれ「かっこいいこと言うだけ言って昔と変わらない(変わることができていない)古風な百貨店」は、そもそもかっこよくないですよ。編集が優れた目利きとして価値が発揮できているのか、各売り場に行けば一目瞭然です。