【3分解説】未翻訳の最高傑作を、先読みしよう
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注目のコメント
ピーク時の2014年、1兆円の時価総額だったセラノス。
シリコンバレー内のコミュニティで話題の起業家にオールインする投資家精神があるので、一社に投資が集まることは過去何度かありましたよね。
ふと思いつくのが、規模は異なりますが、NapsterエンジニアでRuptureCEOのシャーン・ファニングとFacebook元役員のデイブ・モリンが創業したSNS Path。リーマンショックの中ユーザー数の割には当時には莫大な70億円近くを調達して話題になりました。この本の著者であるJohn Carryrou氏は、昨年の夏まで20年間、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記者であり、徹底した調査報道で知られています。
(セラノスの闇に初めて光を当てた、2015年10月のスクープ記事はこちらです。)
https://www.wsj.com/articles/theranos-has-struggled-with-blood-tests-1444881901?
WSJは、去年はWeWorkに関する調査報道を行い、いくつかのスクープ記事もありました。
こうした調査報道は、政府やウォール街やシリコンバレーなど、内輪で意思決定が行わがちなコミュニティに、外部の視点をもたらします。
内輪だけの世界では、どうしても易きに流されてしまいがちで、健全なジャーナリズムの役割は非常に大きいと痛感しています。
10/7追記:山崎繭加さんの素晴らしい書評が去年、出ていたのを思い出しました。
https://note.com/tuttlemori/n/na1dbcc1c6e67?スタートアップ投資は、数十社に少額出資してその内1個でもホームランが出れば良いというビジネスモデルなので、クレイジーな創業者やアイディアにbidするということは自然なことです。”Fake it till you make it“は有名なHBSの教授のTEDでもバズったpositiveなwordのはずですが、これまでシリコンバレーが生み出してきたインターネットサービスやモバイルアプリとは全く違う「医療」という世界では、受け入れられない姿勢であったということかと思います。
https://youtu.be/RVmMeMcGc0Y