富士フイルム、米ゼロックスと21年3月で販売提携解消
コメント
選択しているユーザー
OEMは当然続けるとありますが、今後は既存機の入れ換え時に自社ブランドで置き換えてく狙いなんでしょうか。
営業窓口があるので話はしやすいでしょうが、ブランド力で始めのうちは苦戦しそうですね。
ライセンス料を払う必要がなくなった分、コスト競争力のある提案が出来るようになると違うのでしょうが。
ゼロックスを今後どこが取り扱うのかも注目です。
注目のコメント
富士フイルムはまさしく、ゼロックスブランドを日本にもちこんだ会社。日本のみならず、オセアニア、アジアパシフィック、中国でのゼロックスの販売は富士ゼロックスがになっている。販売提携が解消すると、ゼロックスブランドでの販売はできなくなる。これは大きなインパクトがあると思う。富士フイルムビジネスイノベーションとして、新たなる船出に期待すると同時に、複写機事業というのがこれから大きな再編の時代を迎えるきっかけになると思う。
複写機はまさしくレーザーブレードモデルのB2Bのはしりで、複写機をうったあとのサービスで高い利益を出してきた。ペーパーレスとなり、メーカーも多く、厳しい時代に突入するなか、富士フイルムグループとしての新しい事業モデルの創出に期待したい既定路線だろう。もともと欧米に広げたかったからXerox買収を計画したし、それが破棄された中で富士ゼロックスの持ち分を買い取ってXeroxのブランドでなければ進出可能になったというのが落としどころだった(①)。
②でコメントしたが、事務機業界が成熟した今、Xeroxのブランドはいらないと思う。そしてむしろ、各社が販路を抑えるために代理店を90年代~00年代に買収して、それがむしろコスト負担になっているなかで、そのレガシーコストがないことは一つの強みになっていくかもしれない。あとは、リコーやコニミノといったところとの再編も可能性があると思う。一方でXeroxは早急にサプライヤ探しをするだろうし、HPへの買収提案含めて、キヤノン含めた思惑は気になる(③)。
①https://newspicks.com/news/4357425
②https://newspicks.com/news/4381812
③https://newspicks.com/news/4360321僕は"Xerox"に憧れて富士ゼロックスを最初のキャリアに選んだので率直に寂しい。
新卒研修からチェスターカールソンやJ.C.ウィルソンの話を聞いて彼らのビジョンを通じてゼロックスへのロイヤリティを高められていた。
そうして語られる歴史、ビジョンの中に富士フイルムなど殆ど出てこない。
そういう感傷的なことを置いておいて、マイナス面は
・ブランド
を軸に採用面、販売面共に大きいとは思うが
あえてプラス面を挙げるとすると、富士ゼロックスの販売網は相当に強いので、うまくすると自社製品に拘らずにビジネスイノベーションの名に相応しいソリューション提供が出来る会社に化ける可能性もある。
※追記
国内の富士ゼロックス機の保守はどうなる?というコメントが散見されますが、そもそも現在、国内外のゼロックスブランドの複合機を開発しているのは日本の富士ゼロックスです。海老名や横浜で開発をし、富士ゼロックスマニュファクチャリングや富士ゼロックス深センが生産を行っているのです。
しかも、保守網は富士ゼロックスが直販の販社や県別特約店を通じて独自に提供しているので、この辺も全く問題ないです。
逆に米ゼロックスから仕入れているのは大型プロダクションプリンタのiGenシリーズなどになりますが、この辺の機会は億単位の高額な生産財なので数が出るものではなく、その上Color 1000i Pressなどのプロダクション機は富士ゼロックス製造。
インクジェットも別メーカーのOEM品であるなど、それほど問題がないのが実情です。