【プレスリリース】経口栄養が全身の健康に関わるメカニズムを解明 ― 口腔内と腸内の細菌叢が鍵、摂食嚥下訓練による医療向上に期待 ―
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戸原准教授の研究室は摂食嚥下障害マップなど全国に作られたり、とても面白い研究をされています。私も学部の時に、高齢者歯科に興味があって何度か見学や勉強会に参加させていただき、お世話になりました。超高齢社会において最期までイキイキと生きるためには自分の口で食べることが大切ですが、脳梗塞や認知症などの全身疾患で要介護状態になるとその手段が徐々に遮られてしまいます。
そういった背景から、オーラルフレイルの検知や要介護状態における口腔状態の向上から全身状態の向上の連鎖を作ることは極めて重要でその領域のアップデートに努められています。私が歯科医師だったら絶対ここの研究室選んでました笑今回は腸内細菌との関連性だったけど、
経口栄養は、咀嚼するときに顎を動かすことで酸素が脳内に行き渡り、認知症などの症状にも効力があると聞いた事があります。
オーラルケアは重要度は高いけど緊急度が低くなりがちなので、日本人はケアを後回しにしがちですが、プロによるオーラルケアは3ヶ月に一度必要と言われています。
(セルフケアでは汚れの8割を落とすのが限界と言われているため)
季節に一度、歯医者に行くことが当たり前の世の中を作りたい。経口栄養VS経管栄養で腸内細菌の多様性が経口栄養で勝るという論文です。
原文を読みましたが、一つだけ気になることがあります。
カロリー摂取量・糖質・蛋白質・脂質量を一致させているという事でしたが、経口摂取の方に経管栄養の際に使用するラコールやエンシュアなどの液体を用いたのでしょうか。
もし、経口摂取の被検者の方に栄養組成を計算した通常の食事を摂取させたのであれば単純に違うものを食べさせたことになり、単純に比較するのは難しいのかなと思います。
また、口からものを食べるという事は口腔内の細菌を変化させることは言うまでもありませんが、味覚等を通じて食事をしたという満足感も自律神経を経由して腸内環境に寄与をするので、経口摂取が良いのは言うまでもなさそうですね。