風味付き電子たばこ、米が規制強化 全面禁止は見送り
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「禁止」という規制によって「健康被害を減らせるか」については不明な点も多く、規制後に消費者の動向を慎重に経過観察する必要があります。
特に依存症を生み出すたばこのようなプロダクトへの強い規制は、消費者を違法取引や別のプロダクト(例えばドラッグ)に流し、結果として健康被害は減らさないばかりか、社会の潮流をより悪い方向に誘導する恐れすらあるからです。
このように、健康障害の減少というアウトカムを導くためには基本的に消費者が合理的な判断をできることが前提になりますが、そのような前提が成立しないであろう層に「逃げ道」を残した政策決定とも言えます。
少なくとも現段階においては、従来のたばこと同類のフレーバー電子たばこだけを残すことで、「入口」すなわち若者の新規使用に一定の規制をかけ、電子たばこの本来の価値であった「出口」機能、すなわち禁煙治療の一手段として残すという考え方も理にかなっていると思いますが、中途半端な政策判断であるというような反発も予想されます。