エンジニア不足が深刻…自動運転領域、2020年は買収相次ぐ?
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自動運転はAIだけでできるわけではなくて、処理可能なデータを作るべく必要なセンサの要件・配置を定義できるセンシングの技術者、それを可能にする車体設計やデザイナー、運転者との連携方法を決める人間工学や内装デザイナーに至るまで、外部調達ではどうにもならない分野の人たちにも機械学習への深い理解が必要になります。
もちろんAIの基本構造の部分には学術出身の天才がひとり必要ですが、同時に内部教育も欠かせません。
できればAIを磨き上げる人海戦術のところでは、内部と外部の人材が入り混じるのが理想的です。そう思うと、実は遅れているのはむしろ内部教育のほうなんじゃないかな、と感じています。組み込みソフトがITと決定的に違うのが、
出力にメカ的物理運動が入ること。
摩擦、慣性、熱力学、微分方程式などなど、
物理と数学の知識、さらにはメカトロの知識も必要です。
しかも、自動運転となると、技術トレンドの変化が速いので、そんなにピンポイントで欲しい技術が身につくわけでもなく、そりゃエンジニアは不足するんです。
採用側も、即戦力で欲しい技術を全部網羅している人を採るという力技に頼るより、
技術ポートフォリオを作って、どの様な技術を持つエンジニアを採りたくて、どの様に開発を進めるのか、戦略的な図が欲しいものです。