【山縣亮太】五輪決勝への決意。陸上は「生きるか死ぬか」
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陸上男子100mの山縣亮太選手。
2019年は彼が怪我に苦しむ間にサニブラウン選手や小池選手が活躍したので印象が薄いという方もいるかも知れませんが、彼は凄いんです。
何と言っても勝負強い。
国外の試合でしっかり結果を残して帰ってきますし、日本人相手にも「勝負」で負けない。
レースぶりはどこか安心感すら抱かせるほどです。
では、「ここぞ」で力を発揮する集中力はどこから来ているのか。
また、彼が考える理想のアスリート像も非常に興味深いものがあります。
インタビューでお届けします。
そして、盛りだくさんのインタビューもさることながら是非注目していただきたいのが文中の写真です。
実は私は、大学時代に慶應競走部で山縣のチームメイトでした。
彼の10代のときの写真も使わせていただきましたが、本当に今との違いにびっくりします…。
学生時代から僕ら同期から見ても頼れるキャプテンだったのは事実ですが、顔はもっとあどけなくて、お互いしょうもないことしか言ってなかった記憶があります。
でも今は全然違って、一つ一つの言葉の重みが表情に現れています。
これがいわゆるいい歳のとりかた、顔は履歴書というやつなのかな、と思ったりします。
話はそれてしまいましたが、弱年齢化が進む短距離界にあって安定して結果を出し続けてきた山縣選手の決意表明。ぜひご覧ください!桐生選手といい山懸選手といい、自分の思いや気持ちを客観的に見つめて内省し、言語化する能力に長けているような気がします。それはここで出てきた羽生棋士やイチロー選手、サッカーの久保選手にも同じような傾向を見て取れます。
こういった方にはメンタルトレーナーは必要なのかもしれませんが、自らセルフコーチングしているかのようです。こういった方は、本人のキャリア志向次第ですが、選手後の人生もコーチにもなれる素養があると思います。
山懸選手には、この特性を活かして是非リレーでもリーダーシップを発揮して活躍してほしいですね!『自分の走りを「言語化」することが大事だと思っています。
例えば、自己ベストの10秒00という記録が出た時、自分の口で「なぜ10秒00になったのか」ということを、良い面、悪い面の両方を正しい表現で説明ができるようにすることを日頃から意識しています』
アスリートは知性がないと成功しづらい場所になってきました。ひとつひとつに理論と意図を積み重ねていく。
また陸上競技は、相手がいなくてもできる個人競技が多いので自然と自分と対話していく内省型の選手が多い印象です。
為末元選手も室伏元選手もどこか求道師のようでもありました。
ひるがえってビジネスパーソンの私たちは、ふだんは身体以上に頭をつかって仕事をしていることが多いはずですが、ここまで自分の考えを言語化したり、内省することが少ないように感じます。理想的には一日一回、自分の行動を自身で振り返る時間をとってやるといいと思うんです。