台湾の地下鉄がNFCによる非接触決済を導入、Apple PayやGoogle Payも使える
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日本では全くできない対応です。
なぜかと言えば、Suicaは乗車券というのがJRの基本的な考え方だからです。
乗車券なのですから、社外の決済の仕組みを使い手数料を払うのは以ての外なので、当然、JRの改札では自社の乗車券以外は受け入れないということなのです。
なぜ、Apple PayやGoogle Payで電車に乗れるのかという疑問があります。これは、Apple PayでもGoogle Payで支払っているのではなく、支払っているのはやはりSuicaであり、Apple PayやGoogle Payで統合管理されているだけです。ですので、Appleは日本向けだけにSuicaに対応したiPhoneを発売したのです。
かつて、JRに対して普通の切符を買う、Suicaを買うのに、クレジットカードを使えるようにしてほしいと、国土交通省の局長が依頼した時も一蹴されたほどです。
Apple PayやGoogle Payがいくら普及し、いくら機能的になり、いくら高速化したもしても、JRの考え方を変えることは無理なので、日本では実現できないのです。これはいわゆる「Suicaの要らない世界」交通系ICカードの不要な乗車券システムです。
専用のICカードから残高を引き抜くクローズドなシステムではなく、非接触の国際ブランドのカード(クレジット・デビット・プリペイド)で直接改札を通過し運賃を支払えるオープンループ方式で、ロンドンの都市交通から始まり現在世界各地で導入されつつあります。
改札速度云々でSuicaの優位性を擁護する声も時々聞きますがオープンループのメリットはむしろインバウンド対応にあります。ICカードの購入やチャージは不要、スマホへのアプリの導入も不要。単に普段タッチ支払いに使っているカードやスマホを改札にタッチするだけで乗車出来ます。旅行者にとってこれほど簡単手軽な乗車方法はありません。
日本でも在住者向けのSuicaと併用する形で導入されても良いと思うのですがJR東日本などからは殆どオープンループに関する話は聞きません。Felicaの海外展開にしても既に世界はこのような国際標準であるEMVの規格を用いたオープンループ方式の導入事例が増える中、日本のガラパゴス規格がどれだけ勝負出来るのかやや疑問です。